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2006-10-16

こんな時だから、茶色の朝を

日記で書評というのも変ですが、
こんな時だからこそ、茶色の朝の紹介です。
内容の前になんですが、これはフランスの本ですが
日本って茶色の朝の半分くらいは自然に出来上がっているような
気がします。だから誰かが意図的にアクセルを踏めば・・・
予見を与えてはいけないのですが、何か勇ましいことが
喝采を浴びたり、ワンパターンの台詞がもてはやされている
今の日本人に読んで欲しい一冊です。
(私の余分な感想より、より多くの方に読んでほしいと思います)
内容については、出版社自らの紹介を引用します。

フランク パヴロフ 文、
藤本 一勇 訳、
ヴィンセント ギャロ 絵、
高橋 哲哉 メッセージ
これは昔々ある国に起こったおとぎ話ではない。「ごく普通の」
国家が、日々の生活に知らぬ間に忍び込み、人びとの行動や
考え方をだんだんと支配するようになるさまを描いた
ショート・ストーリー。
■物語のあらすじ
世界中のどこにでもあるような、とある国の物語。友人と二人で
コーヒーを飲みながらおしゃべりをするのを日課にしている
男がいた。ある日、主人公は、その友人が飼い犬を始末したと
いうことを聞かされる。
その理由は、ただ毛色が茶色じゃなかったからだった。
その国の政府は、茶色の犬や猫のほうがより健康で都市生活にも
なじむという理由で、茶色以外のペットは飼わないことを奨励する
声明を発表したばかり。主人公は、自分が飼っていた白黒の猫を
すでに処分した後であったが、友人がその犬を始末したことに
少しショックを受けた。
時は流れ、二人は日課をいつも通りつづけていたが、小さな変化が
起こっていた。人々は話し方を微妙に変え、茶色以外のペットを
排除する政策に批判的だった新聞は廃刊になった。
それでもたいして変わらない日々の生活がつづいた。
友人はあたらしく茶色の犬を、主人公も茶色の猫を飼いはじめた。
でもその時には、さらに新しい状況が生まれていた。
友人をはじめ、多くの人々の逮捕がはじまった。
そして夜明け前−ある「茶色の朝」−主人公の家のドアを
ノックする音がする・・・。
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他に読まれたかたのレビューは
アマゾンにあります。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4272600478

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