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2007-06-09

2007.5.19 OK's SQUARE 4th 再び歌のこと

5月19日快晴の名古屋から原宿ペニーレインへ向かう。
昨年の11月18日,同じペニーレインで初めておけいさんとお話した。望外にもツーショットスナップまで撮らせて頂いた。あれから半年,ことまる六&おけいさんに関しては密度の濃い半年だった。記憶量的には数年分のうれしい思い出が詰まっている。

静岡あたりまでは快晴が続いたが、横浜あたりから雲の量が増えてきた。最近,雨づいているたくみだが、もうひとりの雨男Uさんとマイナスを消し合って大丈夫なはずだけど、いずれにしてもお天気は回復基調,雨の心配はなさそうだ。(誰のお陰?あるいは誰のせい)

5時頃原宿着。開場までには少し時間があるのでいつもの癖で、あちことを散策してみた。
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こちらはヒルズの裏側。表通りに抜ける通路もなんとなくおしゃれ。
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いつものように前置きが長くなった。さておけいさんの4度目のオフィシャルライブ?まあ、リサイタルみたいなものだろう。オフィシャルサイトを運 営するUさんが主催する楽しいライブだ。正確なセットリストを入手していない点,初めて聞く曲もあったので曲名等正確でない点はお許しを(Uさん何か間違 いがあれば突っ込んでください)

メンバーはおけいさんとギターの木村さん、そして木村さんの3人鉄道のメンバーでもあるウッドベースの原さんが後半から加わる。客席は常連さん中 心に当然のように満席。気のせいか今回は若い女性の比率が高いようだ。たくみももし女性なら、おけいさんのようにいつまでも美しさを保つ秘訣を探ってみた いと思うし,何より今日の衣装は花柄(多分けしの花?)プリントのTシャツにベージュのジャケット,スリムに伸びた七部丈のジーンズに白のデッキシュー ズ。何を着ても似合ってしまう抜群のスタイルとセンスの良さもきっと気になるところだと思う。(ブランドに疎いたくみには判らないけどきっと何かのブラン ドものなのだろう)

ライブ中の撮影は御法度だけどトークライブの部分だったので撮影させてもらった。
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さて定刻7:00?にライブがスタート。一部は木村さんのギター1本でのいつものスタイル。木村さんとは約1年とのことで息もぴったり、浪速女の 素が自然に出せる気安さなのか、おけいさんもリラックスしている。何よりギターだけでなく木村さんのボーカルはおけいさんの声に見事にシンクロして、まる であらかじめ用意されていたかのようなコンビネーション。最近は更にそれに磨きがかかってきているようだ。

そして今回のテーマは夢とのこと。おけいさんはMCの中で、まさにこうしていることが夢のようとおっしゃっていたが、たくみにしてみれば正に目の 前でおけいさんが歌っていることが夢の様だし,ましてやお話までできるなんて、おけいさん自身が立派なドリームメーカーだと思う。

オリジナルの"おしゃべりの続き""約束"で夢の扉は開いていった。ただ気のせいか,おけいさんの声にいつもの伸びやかさが不足しているよう。最近はライブラッシュだし、6月も連続ライブが続くので手抜きのできないおけいさんだから、少し心配だ。

ライブは定番の曲が続く。まる六後の"ただ暖かくからっぽに""雨の言葉"まる六として歌いこなしてきただけに安心して聞く事ができる。どうやら声の方も調子に乗って来た様。そして後半に続く意味での"ムーンリバー"。ボーカリストとしての自信の現れだろうか?こうしたスタンダードを歌うってことは、ボーカリストとしてのおけいさんのスタイルが定着してきた証拠だろう。アンディウイリアムスとの比較ではなく、おけいさん流ムーンリバーが心地いい。

そして本日1個目のサプライズ。夢にちなんだリクエストでたくみがした"昼下がりの夢"を 歌って頂いた。大好きな白石アリスさんの作詞。アルフィー前のコンフィデンスの歌というのは以前から知っていたが、どうみても男性というより女性の歌。お けいさんならどんな風に歌って頂けるかに興味があった。白日夢ではないけれど、現実と空想のイメージをややアンニュィな雰囲気でくるんだ曲。おけいさんに 合うとは思うのだけれど、おけいさん自身はどうなのだろうか?
・・あ〜ライオンの背に乗って,熱い草原を越えたい,気が付けば通りには光溢れる車の行列、わずかなお金をテーブルの上,私は扉を開くって歌詞は映像がなんとなくイメージできる歌だなあと思っていたら、どうやらこれは映画の挿入歌だったとのこと。気にいって頂けたのなら今後も歌って頂きたい歌だと思う。

続いてテーマの夢に因んで新たに創られた曲"ひと時の夢"。木村さんの曲に後から詞をつけたのは初めてとのこと。歌詞はすべて覚えきれていないがおけいさんらしいやさしい歌詞。門前の小僧じゃないけれど、作詞家としてのおけいさんも日々進化しているよう。最新の曲に続いてソングメーカーとしてのおけいさんのデビュー曲"ホワンポウエルの街"。信じられないがこの曲との間に35年の月日が流れている。

前半最後の曲は、おけいさんひとりで歌うのは初めての"誰かが星を見ていた"。 たくみは初めて聞く曲だけど、是非定番にして欲しいすばらしい曲。小室さんが発掘した曲らしいけど、まる六の目で日本中に隠れている素晴らしい曲を発掘し て頂くのも立派な文化事業だと思う。ふと小沢昭一さんが無くなってしまう前に民族芸能を採譜して回ったのを思いだした。こうした活動って誰でもできるもの ではないし、やはり選ばれし者のみが可能な日本語が日本語らしく響く美しい曲を発掘してもらいたいとつくづく思った次第。

15分の休憩後2部がスタート!?と思いきや写真でも掲載したようにトークライブから始まった。おけいさんに色んな質問をするコーナーだけど、と にかく深く考えないこと、他人に期待しないこととのお話。額面どおりに受け取るとなんとなく違う意味にも取れるけれど、たくみはおけいさんの言わんとする のは期待しないんじゃなくて、期待に応えるのが当然と思うなと言うことだと思う。それが望外のことだと思えばうれしさも倍増するし感謝の気持ちも当然のよ うに湧いてくる。打算ではなく無償の愛こそ大事という意味に取ったのだけど(もちろんトークライブではそんな深刻な話ではなく、もっと気軽な会話だという ことです。誤解の無きように)

そしていよいよ2部のスタート。予定通り2部からは原さんのウッドベースが加わる。たくみの席はステージ真近ということもあり、新しい発見も。太 い4本の弦が奏でるベースの音とは別に,まさに弦をはじく響く前の金属的な音も一緒に聞こえてきた。まさに弾くことでボディの共鳴器を通じてアコース ティックなサウンドを創るのは人間の指で弦を弾く強弱により初めて実現することが目の前で、生の絵と音とで染みてくる。

さて曲の方だが、誤解があるといけないけれどおけいさんの自信が感じられる選曲だと思った。最初の曲は"翼"。武満徹さんの曲,誰もが小室さんの曲だと思っている曲だけどあえて挑戦した様,続く"この大空に捨ててしまおう"。 六文銭時代の歌だけどおけいさん用に書かれたものではない。只,この曲は35年前すでにおけいさんがものにしていた曲。この曲のファンは多くかく言うたく みも35年前ではおけいさんの歌では一番好きな曲である。続いてはおけいさんの最近の定番,アイリッシュミュージックの名曲"The Water is Wide"。心中の歌とも言われるがそれを越えて美しい曲だ。

失礼な言い方だけど、おけいさんの歌は最近益々うまくなられている。だから、まる六や他の歌でもおけいさんならどんな風に、おけいさんなら違う表現がなんて期待が膨らんでくるのも事実だ。だからボーカリストとしての自信が感じられる選曲と言った次第。

続いて大阪ではすでに聞いていたが"ガラスの言葉""はじまりはじまる""500マイル"と続く。おけいさんのガラスの言葉いいですね。ジャズっぽい曲と相まってこへさんにはないおけいさんの魅力がいっぱいです。
本日,2つ目のサプライズ?ははじまりはじまるでおけいさんに小室さんの病気?までうつってしまったこと。おけいさんぼけ噛まし過ぎです。でも佐 々木幹郎さんの詩だから、言わなければ誰も気づかなかったのでは・・(小室さんナンバーをどんどん自分のものにしてしまうので小室さんの祟りかも知れませ んね)

そしてこれもオリジナルの"うれしくて",これも小室流スタンダードの"エデンの東"、今回初お披露目の"風車"と続く。この曲は今回のライブの案内カードにも詞の一部が書いてある曲,おけいさんだから許される可愛い曲。

そして楽しかったライブの最後は"春の風が吹いていたら"。 最近定番のエンディング曲,広島で作詞の伊庭啓子さんにお会いになって感激されたことがカラッポ日記にも書かれていた。随分前の曲だけど、おけいさんの声 にはジャストフィットで商売人のディレクターなら、おけいさんの復活CDとして話題性で売ろうとするところだろうか?大阪ではこの曲のラストは手拍子でア ンコールに流れこんで行ったけど、ここでは普通にエンディング。ファン気質にも東京/大阪で違いがあるみたいで興味深かった。

アンコールはゆいさんも参加して"インドの街を像にのって"あっ と言う間に夢の時間は終わった。いつも思うのだけれど、本当に楽しいことは終わった後の寂しさが問題。次のOK's SQUAREまでは半年あるし・・ライブ以外ではおけいさんの歌も聞く事ができない。希少性もいいけど、もっと気軽におけいさんの曲が聞けるとこの寂しさ も少しは解消できるのだけれど。

そして最後のサプライズ。おけいさんに約束のDVDをお渡しして会場で待っていると、どうやらUさんが六文銭ファクトリー代表、上田章二さんに紹 介をして頂いたようだ。望外にも上田さんと興味深いお話をさせて頂いた。何より,昨今のエセフォークブームに関しては上田さんはたくみと同じ考えをお持ち だったようなので、意を強くした。まる六は今,生きているグループだという言葉に思いは同じで、ジャンルに拘ることなく日本語が美しく響く歌を、まる六や おけいさんにはもっともっと多く歌って頂きたいと思った次第。再び,懐かしいけど新しい、まる六の真骨頂だと思う。できるならばそれがもっと多くの人びと に届く方法があればどんなにすばらしいか。

(おっと長過ぎて20日中にアップできなかったぞ!?)

本当のうれしいサプライズは別にあったのだけど、これはたくみのためだけに取っておこう。でも、そのうれしさが伝わらないほど、上がってしまったたくみがそこにいた。

おけいさん、Uさん、そして上田さん本当にありがとうございました。

夢の扉が開く場所。ペニーレイン。

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