六本木の贅沢な夜
10月の平日の夜,何故か六本木の街中を徘徊していた。
とは言え,六本木時間ではまだ昼のレベルだが,
噂どおり外国人の多いことよ。
それに合わせるかのように女性のファッションも大胆というか,
都会に不似合いなたくみは・・・
ゆったりナイトというだけあって,今日のライブは20時半から,
会場のほんの近く(のはず!?)見つけた今日の宿は,
ヒルズの眼下,部屋からは東京タワーが望めるロケーション
どうやら自治体の職員用の宿を一般にも解放しているようで,
六本木付近としては望外な安さで宿泊することができた。
せっかくだからとアマンドを中心に,ふむふむここがSTB139かとか,
有名なライブハウス何軒かを散策,
バタくさい街に不似合いな神社も発見。
ここの話がライブで出てくるのは後で。
さて,実は徘徊の理由は今日の会場,KNOB探し。
余りの近さに地図を頭の中に入れてきたつもりだが
ここは繁華街中の繁華街,らしいビルなり,
ライブハウスが多くて,ビルの袖看板でKNOBの名を探す。
おや?最近,歩くナビゲーションとの自信が揺らいでくる。
アマンドから1本道のはずなのに・・・
結局,余りの近さとまさか吉野家と同じビルとは思わず通りすぎていただけだった。
8時過ぎにあたかも予定どおりを装って,
エレベーターで3Fへ上がる。
ドアを開けた途端におけいさんの姿。あたふたしながらご挨拶,
青木まり子さんや木村さんも同じテーブルに。
どこに座ればと思い,マスターに促されてステージから見て
左側のソファに席を確保した。
Uさんや常連さんはステージ前に見えたが,
背を向ける席ではまずいと少し離れたところと思った次第。
と,書いたが実はKNOBはキャパ20〜30席のお店。
ステージ向きに座れば実質20席くらいになる。
つまり全席ステージからはすべて5m以上離れた席はないという贅沢な空間だ。
8時30分すぎ,ゆったりライブの一部に合わせおけいさんと木村さんがスタンバイする。
たくみの横のグループは風船というか,青木さんのお知り合いのよう。どうやらおけいさんは初めての方が数名混じっているようだ。
正確に言うと今のおけいさんは初めてだが,30数年前はYTさんの追っかけをされていたようなお話をされていた。
おけいさんオリジナルの"かざぐるま"で一部はスタートした。
今日のおけいさんは目にも鮮やかな深紅のブラウスにジーンズ,
落陽ライブから話題になっているMCも自信を持って話されているようだ。今日のセットリストは最近のライブの定番の曲が続く。
まる六のCDに関する曲はどうやら2部のよう。
前半のトピックスは"港の見える丘"戦後まもない頃の歌謡曲だが,
ジャンルにかかわらずいい歌,好きな歌を歌うというのは
おけいさんらしくて"ボーカリスト,おけい"の
面目躍如というところ。
今回はいつもと違ってボーカリストとしてのおけいさんに
スポットを当てて考えてみた。
ここへ来る前に02年のジャンボリーの映像や今年のジャンボリー,名古屋でのコンサート映像を見比べていた。
(その他映像的にはバックインタウンのライブの映像もあるが)
当然とは言え,今と比べると02年のジャンボリーの頃のおけいさんは声が全然出ていない。
"夏二人で"のこへさんとのハーモニーも何十年か振りということもあるのだが平坦な声しか出ていないのに気がついた。
※正直なところファンとしてはおけいさんが唄っているだけで本当は満足なのだが・・・
確かに昨年,生おけいさんの歌声を初めて聞いて以来,何度か聞いている中でも若干の好不調はあったものの,それは疲れからとか,風邪気味だとかのレベルだった。
う〜ん。おけいさんがMCなんかでおっしゃっているようにどんな天才でも唄っていないと声帯というか声帯付近の筋肉が弱くなってしまうんだとあらためて認識した次第。
逆に言えば,そこからの進歩がすばらしい。
単に30数年前に戻ったというのではなく癒しのシルキーボイスを持ったボーカリストとして確実に 進化している。
今のおけいさんは,まる六ではこへさんや小室さんとのボーカル面でハーモニーの中心にいるし,昨年,初めて生で聴いた時には,いい意味で予想以上の歌のうまさに舌を巻いたのも事実だから。
そして,最近のおけいさんを見ていると,天性の癒しの歌声は当然としてそのうまさに自信が加わってきたような気がする。
まる六の時は,その時のこへさんや小室さんの調子を感じ取ってハーモニー全体のバランスを取っているようだし,ソロの時は同じ歌でもまる六の時とは違って完全に"四角佳子"の歌として唄っているように思う。
そして最近良く唄われる海外の曲や他のアーティストの歌であっても,おけいサウンドとして聴く者の心の中まで染み渡ってくるように唄われている。
そんなことを考えている間にあっと言う間の一部の9曲が終了した。
時間は9時半過ぎだろうか?普通のライブなら終了の時間だけど,今日はゆったりnight。
2部までの時間望外にもおけいさんと色んなお話をさせて頂いた。
だめなんだよね,おけいさんが目の前にいるとたくみは完全に10代の坊やに戻ってしまって・・・。
若干の客の入れ替わりもあり,ゆったりnightの第2部が
"はじまりはじまる"で正に始まった。
大好きな"残されしものの歌""The Water is Wide"に続いて,
初めて聴く歌"またね"がはじまった。
この曲,詞&曲とも木村さんの作,でもうまく説明できないけれどとってもおけいさんらしい歌に思えた。
"誰かが星をみていた"(これも大好きな曲)に続いてお馴染みの曲が続く。そしてラストは,最近オフィシャルサイトのBBSでも話題になっていた
"春の風が吹いていたら"
六文銭以外のおけいさんとしては唯一クレジットの入った曲だけど,もう完全におけいさんのオリジナルでもいいような,今のおけいさんに一番合っている歌のようだ。最近ではどこでも手拍子が自然におきてくるし,おけいサウンド全開で何故だか涙がにじんでくる。
アンコールはこれも最近の定番,”インドの街を象に乗って"でゆったりnightは終了した。
ライブの後,おけいさんも加わった常連さんの席へお邪魔して,皆さんの楽しいお話を聞きながらゆったりnightの余韻を味わった。
終電に乗るおけいさん達を見送りながら,たくみの本当に贅沢な六本木の夜は更けていった。
そうそう,例の神社の話。おけいさんと木村さんはライブの前に神社境内でリハーサルを兼ねたストリートライブを敢行されたそうだ。その際,若い木村さんは蚊に刺されたものの,おけいさんは全く刺されなかった由。
おけいさんの為に申し上げると,これは若いとかそうでないとかではなく,蚊は二酸化炭素に反応して寄っていく性質があります。まあ,単に木村さんの方が二酸化炭素の排出量が多かっただけどと思いますが。もっともこれも新陳代謝の大小によるとなれば,やはり・・・。でも,ご安心くだい。刺すのはメスの蚊だけなので・・。
尚,ライブの詳細は
www.yosumikeiko.com内にある
コンレポをご参照ください。直アドレスは
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コメント
KNOBはライブハウスというよりステージのあるお店という雰囲気でした。個人的には,飲食しながらおけいさんの歌を聴くというのはどうも馴染みませんね。KNOBがどうのということではなく,おけいさんにはもっと大きなステージで輝いてもらいたい思いもあります。・・と言いながら贅沢な夜を過ごしたわけですが・・。
投稿: たくみ | 2007-10-12 22時32分
KNOBはわかりにくい場所ですね。あの吉野家が頭に入っていれば、そこから見上げれば看板が。 スイートベイジルがドーンと坂の下にあるのに対してKNOBは隠れ家的ですね。でも中はゆったりしてましたね。 青木まり子さんのファンが来てましたか。落陽にも来ていた人かな。五つの赤い風船のファンクラブの東京の幹事さんかもしれませんね。会費は無料ですが、私は風船のファンクラブの会員です。 今回は休みが取れなかったので行けませんでしたが、なんとか都合がつけば、また。 ホテルと新幹線は金銭的に大変だと思います。 なかなか回数が行けませんね。それも仕方ないか。お疲れさまでした。それではまた。失礼します。
投稿: 浜ちゃん | 2007-10-11 16時27分