おけいさんの歌会初め 名古屋編
2007年の締めくくりも名古屋でのライブだった。
あれからまだ2週間しか経ってはいないのだけど、2008年のライブスタートも同じく名古屋の58ムーンとなった。
今回のライブは猫&おけいさんの"東海ツアー"と銘打って昨夜は豊橋、名古屋の翌日は浜松と連休に合わせた3日連続のミニツアーだ。おけいさんにとっては年末も名古屋を含めた西日本ツアーをこへさんと行ったばかり。この時ひかれた風邪はもう完治されているのだろうか?ほんの少しだけ不安を抱えて会場に向かっていった。
会場は今や名古屋の学生の街でもある杁中の駅の近く、商店の2Fがトロピカルなイメージのライブ会場となっていた。昨夜から急に冷え込んだ(その分、晴天とはなったのだけど)この日、7時過ぎには30名程で会場はほぼ満席の状態だった。配置によれば50名以上入りそうな会場に丸テーブルが点在する中、比較的ゆったりと楽しむことができる。地元ではあるけれど初めての会場はなかなか雰囲気のよいところであった。
定刻の7時半。猫のお三方がそろって"花吹雪桜一家と申します""片想いのブルース "で第一部猫パートがスタートした。実は今回のツアー、常連さんが豊橋から連続で帯同されていた。まあ、地元名古屋比率は6割あるかないかの感じで、地方ライブという雰囲気は薄い。MCでは名古屋での思い出やライブでの失敗談を織り交ぜて進行していく。
"常春""人生なんてそんなもんさ"と続く。豊橋の内容との比較はできないけれど何名かのコアなファンの方々(中には無理矢理豊橋から連れられた方もいるとお聞きしたが・・)は3日間帯同されるとのことだから、曲目のバリエーションはあるのだと思う。それにしてもギターとベースそしてパーカッションの組合わせで紬出される猫の音楽はこれぞ猫ミュージックという感じで常富さんとブルージーな内山さんのボーカルの組み合わはまる六とは違った意味でひとつの世界を作り上げているように思う。
第一部猫の部の後半は切なさが個人的には大好きな"僕のエピローグ"そして"昼下がりの街(曲名違っていたらごめんなさい)""各駅停車"と懐かしい曲が続く。最後は"サンフランシスコベイブルース"で終了。
そしていよいよおけいさんのパート第二部のスタート。
おけいさんはこれだけのメンバーが揃っているにもかかわらず?ギターを抱えての登場。12月のまる六の日と同じようなチェニックとジーンズの組み合わせ。名古屋と違って体調、声の調子も良さそうで安心。サポートは常富さん。最初は最近のマイフェバレットソング"ただあたたかくカラッポに"先日のmusic tideのインタビューの中で小室さんもお答えになっていた曲だ。こへさんはその想いについて特におけいさんに説明をされていないと話されていたけれど、おけいさんはソロで歌われる時はどんなことを考えられているのかと想像してしまう。
続いて"サークルゲーム"そしておけいさん曰く常富さんと一緒じゃないと歌えないとおっしゃった"Tonight You Berong to Me"。この歌は777の日茅ヶ崎で聞いて以来だ。確かあの時は木村さんのギターに常富さんはウクレレで歌われていたと思う。
ここで石山さん、内山さんも加わり、おけいさんが名古屋に入る前に豊川稲荷に参拝されたお話をされていた。東京で言えば赤坂の別院の方が有名だろうけどこちらがご本尊である。おけいさん六文銭デビューの岡崎の隣街っていうのも何かのご縁なのか?いずれにしても商売繁盛のお稲荷さん、何をお祈りされたのか気になるところだ(ご本人は健康っておっしゃっていたけど・・)
4人揃ってから最初の曲はおけいさんオリジナルの"うれしくて"。続いては"ガラスの言葉""ホワンポウエルの街"と楽曲的には猫、おけいさん共に縁のあった方の影響のある曲。そして"あめのことば""春の風が吹いていたら"でおけいさんのパート第2部が終了した。おけいさんパートの感想については最後に。
おけんさんが一旦ひけて第3部は猫パート2である。
猫オリジナル曲だから当然と言えば当然だけど今日のセットリスト全体に例の方の曲、からんだものが多いのは仕方ないか・・・(決して嫌いという意味じゃなく、あくまで個人的な話なのだけど)
"地下鉄に乗って"そして猫5の為に作られたこへさん作詞/伊勢正三作曲の"涙"再びの"雪"でパート3は終了した。お決まりのアンコールはこれも予定通りの2曲で,まずなくなられた田口さんの愛唱歌であったそうな"マイウエイ"。オーラスはおけいさんも加わって"インドの街を象にのって"で歌会初め名古屋編は終了した。
さて全体の印象だが、まず内容に関係なくライブが始まると同時にかなり多くの方がカメラを取り出ししかもフラッシュを炊き続けるのにはビックリ。主催側が特に規制していないとは言えせめてフラッシュを炊かないのは常識だと思うのだけど。(因みに私は一番背後の席でフラッシュ無しの撮影だったのでおけいさんの写真がぼけているのはお許し頂きたい、何かいい訳みたいで申し訳けど)最大の不届き者は後半ビデオカメラを回し続けのカップルがいたこと、もし地元の人間であるとしたら、同じ地域の者としてその常識のなさに猫やおけいさん、関係者の皆さんに申し訳ない気持ちでいっぱいである。
歌会初め。08年のおけいさんは何を目指していくのだろう? 巡礼者としてはそれがどんなものであっても巡礼の旅は続けていくのだが・・。
猫サウンドはそれはそれで完成されたものだと思う。今回のツアーも実質的には"猫東海ツアーフィチャリングbyおけい"という感じだと思う。当然、まる六やおけいさんの曲は猫バージョンでアレンジされているので、聞き慣れたものと違うのは当然だけど、そう猫だけでその曲を演奏するのであれば、新しい魅力として感じたであろうものでも、そこにおけいさんがメインボーカルとして存在していると、まる六&おけいさん原理主義者にとってはやや複雑な感じがしてしまった。
うまく言えないけれど、できればまる六やおけいさんの曲はまる六なり、おけいさん色が主体でそれを猫の厚みのあるサウンドでサポートする感じであれば、更に印象がかわったように思う。まあ、究極は好みの問題で、大げさなことではないが1ファンの戯言であることをご理解の上、読んで頂ければと思う。約2年弱、まる六やおけいさんのライブを拝見した上での話だけれど(というかそれ以外の組み合わせ体験せずに言うのは本当に気がひけるが),まる六はまる六としてお三方のユニットとしての方向性が確立されている中、ソロのおけいさんに関してはサポートがまる六のメンバー以外の場合、木村香真良さんのアレンジ&ギターがおけいさんに一番フィットしているように思う。今回で言えば"春の風がふいていたら"が一番顕著な例で、初めて聞いた大阪、そして年末の神戸で聞き感動した想いとのギャップが感じられた。ギター1本でも、サウンドに厚みが不足しているとしても、透き通るようなやさしいおけいさんのボーカルと木村さんのギターそして押さえ気味のコーラスはストイックまでに美しいと思う。逆にそのストイックさ故にまる六としてユニットになった時の個が重なることによる融合したパワーをより感じられることが、巡礼者、原理主義者としてはたまらないところである。
しかし、そんなことよりおけいさんの元気なお姿を確認できただけでもうれしいことである。そして今回は東海ツアーに帯同されている別サイトでお知り合いになった方とご一緒に楽しめたし・・。
と言うことで?次の巡礼はおけいさん&木村香真良さんのコンビによるライブである。どうやら11月3日のこの組み合わせによるOK's SQUARE 5thへ行けなかったトラウマに取り付かれているだけかも知れないけれど・・・。
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コメント
石ころさん
コメントありがとうございます。
う〜ん,でも困りましたね。ご心配頂いて・・
十分楽しんでいるんですけどね。
また分析などという高尚なものでもありません。
すべて自己満足の領域なので。
まあ,一応私の庭での話ですので"気楽"に読んでくださいな(笑)
投稿: たくみ | 2008-01-22 00時00分
音楽ってもっと気楽に楽しんだらいいと思います。
細かい分析は何になるんだろう?
気楽に行こうよ。
投稿: 石ころ | 2008-01-21 01時31分