« 今更ながら35年目のキングサーモンのいる島 | トップページ | 上海バンスキング 再見 今度は80年代を総括かな? »

2008-03-07

コールドケース まる六 連合赤軍・・72年の総括

偶然だけどAXNでコールドケースを見始めた頃、三浦事件が復活した。
噂によると今、サイパンでこの事件を追いかけている記者連中は"疑惑の銃弾"自体をよく知らずに取材(事件を一夜漬けで頭に入れて)をしているそうである。

1981年ってそんなに昔なのだろうか?ジミー佐古田や某女優、フルハムロード、スワッピングパーティ当時の週刊誌、ワイドショーのために存在した事件だった。こうなると"ジェスチャー"の"ターキーさんこと水の江滝子"さんなんて博物館行きなのだろうか?彼は彼女の甥っ子として話題にもなり、それをきっかけでテレビ界から姿を消している。とは言え訃報は聞かないものの90歳くらいになられているはずだけど・・。

文春の"疑惑の銃弾"って言うのはとにかく衝撃的だった。悲劇のヒーローから一転世紀の極悪人に変遷する過程を、衆人監視のもとですべて白日のもとに曝されたというのは、見せ物としても戦後最大のものであったと思う。無論、彼の特異すぎる人間性がこの見せ物を更に大仕掛けにしたのは言うまでもない。

さて、本題のコールドケース。アメリカには殺人など重要事件には時効がない。時効がないということは結果迷宮事件も多いということになる。まあ、シャレが効いているというかこうした迷宮入り事件をコールドケースと呼ぶらしい。ロスの事件がどうか知らないが、彼の地にオダギリジョー(時効警察)はともかく、専任でそんな事件ばかり追いかけているわけではないと思う。多分、関係者が亡くなったり、あるいはしがらみが消えて新たな証言者が現れたり、当時は証拠になりえなかったDNAなどの科学の進歩で真犯人があぶりだされるようになったのだろう。つまり、執念深く追いかける老刑事なんていうのではなく、ある日突然解決の糸口が見つかるっていうものだと思う。

その点でもロス事件って不思議な展開だと思う。なんか日本なんかに任せておけないのか、あるいは何やら政治的意図でもあるのかいなと思っていたら、おいおい死んだはずの共謀罪かよっていう展開が見えてきた。
おばかな晋ちゃんの沈没で、それこそ氷漬けになったと思われた悪法案がこの事件でまた陽の目を見させようということらしい。しかも、法相はアルカイダのお友達にして、六法も読めないのかと疑うような言語的センスのない悪人面のハトポッポである。今更頓珍漢なことを言ってもこちらが麻痺しているので、その隙にと思われたらたまったもんじゃない。
実はこれと良く似た構造のトリックが最近もあった。例の漁船沈没事件、その直前の状況を考えてみて頂きたい。沖縄の米兵の破廉恥事件が大問題になっていたのをお忘れか?しかも事件を起こした米兵は基地内ではなく基地外に住居を所有している。これはあまり大きく扱われていないが、奴はパスポートももたず主権国の地に税金も払わず生活をしていたことになる。それを許す独立国なんて世界中を見ても日本だけだろう。そして奴は海兵隊員。海兵隊とは敵国への上陸を最大の任務とした部隊である。なぜ先守防衛、自衛のために駐留をお願いしている?のならこんな部隊が必要なのか?でも、あの事故ですっかり世間の関心は移ってしまい、どさくさまぎれに訴えを下ろしたということで釈放までされているのだ。それを狙ってイージス艦がぶつかったとは思いたくないけれど、少なくとも誰かはほくそ笑んでいるはずである。

三浦事件の本質がどこにあるのか?全く無関係に思われる事象が実は緻密に計算された企みの上であることを我々は決して見逃してはならないと思う。

さてこんなことを書いていたら、凄い話題の映画があるそうである。
若松孝二監督作品"実録・連合赤軍 あさま山荘への道程"三浦事件の約10年前、違う意味で日本中をテレビに釘付けにした事件である。そこに至る学生運動の純化した軌跡がそこにある。そこにオウムを見るか、あるいは日和見の中で不完全燃焼した青春そのものを見るかは、人それぞれであろう。ナンセンスと総括が飛び交った時代。遅れて来た全共闘世代の私は、そのものではないかわりにそれ以後の金満世代とも隔絶された中途半端な世代だけれど、引き戻される恐怖とそれでも理解不能な感覚のズレにどこまでも落ち込みそうな気配がある。その事件は1972年2月・・

そう、最後の六文銭が、おけいさんが輝いたあの1年である。
いろんな意味で、体中、頭の中の永久凍土となっていたものが、溶け出す気配がするのは私だけだろうか?
そんな中で北海道に自分探しのまる六おっかけツアーを敢行するのも、何かの縁、意味があるように思う。

« 今更ながら35年目のキングサーモンのいる島 | トップページ | 上海バンスキング 再見 今度は80年代を総括かな? »

ミタ・キイタ・カンガエタ」カテゴリの記事

コメント

この記事へのコメントは終了しました。