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2008-05-30

食物連鎖と料亭廃業

ささやき女将の船場吉兆が自主廃業した。
信用(信頼とは違う?)が命のこうした料亭において、
仮に接待に誘う方も"舐めてるのか"と思われたり、深慮遠謀の裏読みを
されるような店は使わないだろう。
しかし、愉快なのはお一人様3万とか5万とかする料理も基本的には味わう、
あるいは味が判る客はほとんどいなかったということがバレてしまった。
いくらなんでも焼き魚をチンして出しても判らない輩に高級素材は不要だろう。
吉兆もそれを判って出していたというなら、ある面評価できるけど。
つまり、そんな場所では料理よりも他の目的で訪れていたのだろうし、
中身よりその料金の方が意味を持っていたのだと思う。
まあ、こんなことをよりによって船場吉兆だけしていたなんて方が不思議で
ある面この世界では常識だったのではと思うのは私だけか?
しかし、今日のテーマはそんなことではない。

ご存知だろうか?こうして社会の正義?に照らされてごみとなる廃棄食料の
総量を。実はその量というか金額の総量が実は約30数パーセントと言われる日本の食料自給率の総量に等しいことを。
つまり捨てられる食料分しか日本の食料自給率はないということだ。
そのことも驚きだけど、やれ賞味期間とか、使い回しとかで糾弾される先で
いかに多くの食料を無駄にしていることか?

このふたつの事象は立ち位置の違いでまったく別の評価になると思うのだが。

そしてもうひとつ。この地球上では新しい食物連鎖が起きていることを。
判りやすい例で言えば、アメリカで肉牛を育てるために消費される穀物だけで地球上の11億人分の食料に匹敵することを。まあ、世界中がベジタリアンになるだけで11億人が飢餓から救われるとしたら、100円マックって果たして喜んで食べてもいいのか考え込んでしまう。

ところがその肉牛のための穀物が、今度はバイオエタノールの原料として更に低効率で消費されようとしている。エコだエコだと言ってバイオ燃料のクルマを走らせ、マックに食らいつく生活って誰のためのエコで、地球規模でみれば犯罪級のことであるということは明白だと思うのだけど。

そしてそのトウモロコシを植えるために熱帯雨林を伐採して農地化するっていう本末転倒の動きも加速しているように思う。

結局、アメリカ人や我ら日本人も、ひとりが適当に暮らすために極貧国の人民を100人や200人食い潰しているのと同じだと思うと、なんか気が滅入ってしまう。

だからどうするって言えないけれど、ノー天気で暮らすのではなく、理解してというか想いを巡らして暮らしていくことが大事なのではと思う。払える金だからいいという問題じゃないんだよね。

ところがこんな世界を現実にまわしているのは実態のない投機マネーなんだよね。バーレル130ドルの原油も半分は投機によるかさ上げ分という。しかもなぜ上がると言えば、サブプライムで行き場をなくして取りあえずオイルでもと言って回ってきているのだが・・。怖いのはそんな投機マネーを誰も完全には否定できないこと。気づかないだけで、この投機マネーを支えているのは、あなたの貯金や年金、あるいは保険料だったりするのだから。

なんとなく人を頭からかぶりついている心のないお金の絵が浮かんできた。
これが21世紀の弱肉強食、食物連鎖の図だろうか?でも金の先には何があるんだろう。

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