SERI
水谷豊が20数年ぶりにレコード(CD)を出すくらいだから驚かないけれど、
例のNHKのSONGSに石川せりが出演していた。
詳しくは知らなかったけれど、大病をされたようで
昔のエキゾチックな美しさはあるものの、随分ふくよかになっている。
肝心の歌声は、ボイストレーニングの甲斐もなく、
あくまで病気の性と信じたいが、PA無しでは聴けないものだ。
3人の母であることは尊敬するけど、陽水の妻であるというブランド無しには
新CDの発売はなかったように思う。
CDが売れないこの時代、いい歌だからCDが出せるのではなくて
中身よりは売れるか売れないかがCDを出せるか出せないのかの基準である。
以前、手間や気遣いをしなくてはならないのでベテランほど
CDが出せない時代になっていると聞いたことがある
ちなみにせりさんの一番好きな歌は写真のLPにも収められている"遠い海の記憶"
せりさんの声を初めて聴いたのはNHKの少年ドラマシリーズ(古い!)の新田次郎原作のつびやき岩の秘密の主題歌。そうNHKには浅からぬ縁があるんですね。ついでに言えばステージ101のメンバーでもありました。
縁で言えば、このステージ101には上条さんもいたし、2002年にはおけいさんも時々歌う武満徹さんの"つばさ"をCDでも出している。
そしてせりさんを決定的にしたのは、日本映画好きのミドリブタこと故林美雄さんがパックで掛けまくっていた"8月の濡れた砂"のエンディングテーマ、立派?な日活ロマンポルノだけど、日本のヌーベルバーグみたいな新進気鋭の映画監督が揃っていた時代である。藤田敏八監督のこの映画、今みると昼メロ程度のエロさだけれど、正直気持ちは判るがやはり未熟さが目立つ作品だった。
ついでに言えば、この映画の助監督であった長谷川和彦が監督した"青春の殺人者"の主演が水谷豊だった。話はめぐるかな?
「ひとりごと。つぶやき。」カテゴリの記事
- 46年前。変わらない永さんへ(2013.08.31)
- 希望の国(2012.10.06)
- 六の日から4日後。 六文銭は無形文化財に。(2012.06.17)
- 3.11 変わったもの。変わらないもの。(2012.03.11)
- 2012年、年のはじめに。(2012.01.02)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント