After Years・・ 口惜しいけれどきゅんときます。
さすがにYou Tubeにはなかった。
しかし、個人的にはとっても気になる曲でした。
実はこの曲、いろんな意味で数奇?な運命を辿った曲でもあります。
最初に聴いたのは、ある番組のエンディングテーマとしてだった。
テレ朝系列のドキュメンタリー番組"素敵にドキュメント"、制作は大阪朝日放送。番組自体も結構センセーショナルでいい番組だったけど、あるヤラセ事件をきっかけに打ち切りとなってしまった。
まず、これが最初。
そしてこの番組のナビゲーターだったのが逸見 政孝さん。この番組が打ち切られたのが92年の9月。彼はこのヤラセ事件について「テレビマン、特にドキュメント番組の制作者が最もやっていけない事をやったのは失格です。私自身一人の放送人として我慢できません。タイトルに『いつみの情報案内人』と私の名前がついている以上、私の知らない所で行われた行為とは言え視聴者に対する責任を負わなければなりません」と言って自ら番組を降板、同時に番組も打ち切りとなっているのだが、ご存知のように彼はその数ヶ月後癌に侵されていることを知る。しかし、その後も無理を重ね番組降板から1年と少し経って帰らぬ人となる。それが二つ目。
そして最後は、この歌自体が最初はA面として発売された。この時のB面があの"駅"である。ご存知のようにこの駅はその後、竹内まりやの代表曲のひとつになっている。つまり、しばらくして当初A面だった"After Years"はB面へそして"駅"がA面として大ヒットへ。ねえ、結構数奇な運命でしょ。
でもね、駅って個人的にはどおってことない曲です。正直まわりの歌謡曲ファンは駅は好きだったけど。
さて本題。
この歌は歌詞が抜群にいいと思う。無論、女性から見た歌詞ではあるのだけれど、別れた恋人への精一杯の想いがなんとも切なく、胸がきゅんとなる瞬間があるように思う。
テーブルの向こうには恋人だった彼が
少しはにかみ顔で微笑みかけてる
(中略)
今、振られた頃より二人ともずっと
大人になったけれども
まだ少女の心を大切にしている私に気づいて欲しい
そういつかあの人に負けない幸せ つかむその日が来るまで
もう2度と戻れない青春のかけら この胸にしまいこむの
作詞 作曲 竹内まりや
これは2番の歌詞の一部だけれど、いろんなこと思い出してきゅんとなります。今となっては音源を持っていない限り、めったにかからない曲だけど、それでいいのかも知れない。今聴いたらもっともっときゅんとなってしまう気がするから。
最後は余談だけど、問題の?"駅"はもともと中森明菜用に書いた曲。だからB面にしていたのだけど、達郎氏はどうやら明菜バージョンの編曲がお気に召さなかったみたいで、それならって本人版でカバーしたという噂がある。いずれにしてもA面、B面ともエピソードには事欠かないということで・・
せっかくなのでまりやさんの最近好きな曲を"人生の扉"。おけいさん同様、半世紀過ぎても美しく素敵な人、そして曲である。
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