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2008-07-05

ブログと署名記事の間・・

私はなんだかんだと言ってブログ(mixiも)は初心者の部類に属する。
しかし物書きとしては、多分ベテランの部類ではとの自負は微かにある。
勿論、ベテラン=優れた物書きではないので念のため。

ここのバランスが非常に難しい。
ネット=匿名性とやらで無責任な物言いが許される風潮があるものの、
自分自身としては自らのアイデンティティの発露の場と捉えているので、基本的にはネットの影に隠れてヒットアンドアウェイをするつもりは全くない。
できることなら、ブログも署名付(ネット上の人格でなくリアルな人格として)で書きたいくらいである。しかし、どうやらネットの世界ではこうした考えは極めてKYなことらしい。う〜ん困った。

良く言われるのは、そんなこと書いたらブログが炎上するとか、一部だけが引用されてとんでもないことになるとか、親切な知人は忠告してくれるのだが。
でもそれって、かくれんぼして石を投げ合っているようなもので、卑怯じゃないのって思ってしまうのだけど・・。

実はネット上でのこうした前提は、極めて大きなハンディキャップ戦が前提になっている。つまり、mixiやアメーバなんかが顕著だけど、著名人や芸能人のようにリアルな人格としてその場にいる人達とどこのどいつか判らない、いつも石は投げることができるのにしっかり隠れ蓑を持っているネット固有の人格とが、時として同じ土俵で対峙するのはいかがなものか?
リアルな人格では逃げも隠れもできないので、時として不特定多数の得体の知れないネット専用人格者に必要以上の気遣いをしなくてはならない。一見、ファンとか支援者ぶっていても、いつ物陰に隠れて石を投げつけるか判らないわけだし、そのリスクを考えれば、無用な争いは避けざるを得ない。
そんな姿は時としてあまりに痛々しく感ずることもある。もっと自由に、もっと思うままに振る舞えないのかと思うと切なくなってしまうのだが・・

そして引用され云々の件も考えてみれば、どこかの誰かがこんなこと書いていたなんて形で流布されるので、無責任な引用が氾濫するのだと思うのだけど。明確なリアルな人格をもった引用であれば、仮に誤った引用であっても出典を遡ることによって修正できる気もするのだけれど、ネット上では非常識なのかしら。有名人のブログが炎上するときの大半も、その時点での批判的な意見というより炎上マニアというような、物陰の住人達の仕業が大半だと思う。

その意味では私はネット上であっても逃げも隠れもするつもりはない。ただ、署名記者であっても自宅や個人の電話番号などを公開していないのと同じ意味でのレベルで個人情報を制限しているだけである。
これなら、ネット上だからとか、ブログだからと言って奥歯に物が挟まったような表現をしなくても許されると思うのだけど。

例えば演劇担当記者が、公演の内容を批評したとしよう。すべてがすばらしい物とは限らない訳で、当然仕事として辛辣な批評も記事にすることもあるだろう。それを公演主やキャストのファンから批判されることを恐れて、記述内容を変えたりする方が罪深いし、何より記者としての資格はないと思う。
無論、その記者が直接的な批判を受けたとしても、それを理解した上での記事であるはずで、こちらの関係性の方が正常かと思う。

別にここでネット上の人格論を語ろうとするのではない。
今や雑誌、ラジオを抜いて第3のメディアとなったネットにおいて、そこだけのバーチャルな人格の存在が許される方が問題だと考えている。その責任において明確な存在証明が必要だと思う。
ネットのもうひとつ意味があるとすれば、権力の温床となるマスメディアに対抗して市井の市民が発信できるメディアたるネット情報の信頼性を確保するためにも(そんなに大袈裟じゃないけどね)リアルな人格としての発信を続けていきたいと考えている。

と言う意味で、私はおけいさんとまる六をこれからも心から応援していく。
えっ!?そんなこと知っているって?
そうか、でもこれからも自分で書いたことにはすべて責任を持つことを宣言して、逃げも隠れもしませんよ。ってことでお許しください。

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ネットにおける匿名・顕名あるいは実名の是非論についてよく考えている。 反論、というわけではないけれど、たくみさんの記事「ブログと署名記事の間・・ 」についてまた思うところがあるので、それをまとめてみたい。 ネチケットという言葉はもう死語になってしまった感が..... [続きを読む]

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