« "春の風が吹いていたら" 探しものは何ですか? | トップページ | 中央線・・夜を越え 僕をのせて »

2008-07-21

"夏・二人で"・・涼しげな夏の歌

夏の歌っていうとサザンだTUBEだと言われるみたいだけど、
暑い夏がますます暑くなるようで、今一歩気がすすまない。
私の勝手な想いとしては、夏の暑さより冬の寒さの方が人間的だと思う。
単に暑さに弱いっていうだけかも知れないけれど、
暑さはどうやっても暑い、努力しても涼しくはならないけれど、
寒いのはなんか体を動かしていれば、自分の努力の範囲で暖かくなるように
感じるんだけど・・、現に今年の釧路は寒かったけれど、汗かいたし・・。

それはさておき、夏の歌と言えば"夏・二人で"にとどめを指す。
何より今から36年前の歌とはとても思えない爽快さはなんだろう?
暑苦しい若者の姿はどこにもないのに
今、生きている若者の瞬間が、心が見事に描かれている。
決して裕福で、苦労知らずの若者の姿ではなく、
それでいて神田川のような湿っぽさもない、
時代を時空をも超える普遍性があると思う。
いずれにしても、この頃のこへさんの詞はすべてメルヘンの中に
生きている,今を見事に描いているように思うのだが。

暑い夏の盛り場を       僕達ウキウキ歩いた
光の隙間を擦り抜けては     どうしても真直ぐに歩けない
賑やかに賑やかに    出来るだけ賑やかに
長いドレスが欲しいな あの 飾り 窓の
ぽつんと一言      心の中に
夢の道を辿って    そっと おさまる
いつかの夏に     そんな言葉

              夏・二人で 作詞・作曲 及川恒平

楽しそうな会話をしながら、街を歩いている二人の姿がそのまま、歌になったような、キングサーモンでもはじまるはじまるでもこへさんとおけいさんのヴォーカルはロードムービーの一瞬を切り取った様に、どんなへなちょこ監督でもプロモーションビデオができてしまうように歌自体が"映像"として焼き付いてくるような歌だ。
できれば、こへさんのパートを自分で歌いたくなるようなと言うと一瞬で映像が途切れてしまうようだけど、昔、テープレコーダで2重録音して一人デュエットした恥ずかしい記憶が蘇る。

いずれにしても暑いのが苦手な私の36年来の夏オンリーワンの歌である。
結局、釧路生まれのこへさんにとっても、本土の夏はこへさんの夏でなく、この歌にある夏がこへさんの心の夏なのかも知れない。もう1曲は"流星花火"だけれど。

夏という歌詞を聞いて、すばらしいハーモニーを聞いて、涼しさ,爽やかさを感じさせる夏の歌ってやっぱりいいもんです。

こへさん自らが解説するこの歌はこちらへ。

You Tubeで検索したら、BSのフォークの達人"小室等"編で放送されたものがアップされていた。こうした著作権からみの映像は削除されてるって聞いたけど・・。いずれにしてもおけいさんの映像は貴重(私は元映像を録画してるので不要だけど)なので、ご覧になっていない方はどうぞ。でも最後が尻切れトンボなんだけど。因みに最近は少しテンポがキングサーモン当時に戻りつつあります。念のため。
※You Tubeは以下から
http://jp.youtube.com/watch?v=Y2HSp8eFIcs&eurl=http://mixi.jp/view_diary.pl?id=876109999&owner_id=6580370

« "春の風が吹いていたら" 探しものは何ですか? | トップページ | 中央線・・夜を越え 僕をのせて »

歌の話」カテゴリの記事

コメント

この記事へのコメントは終了しました。