おけいさんの前橋LIVE・・終わりの無い進歩に夢が叶いますように
あの夢のように素敵なOK's SQUARE 6Thから2ヶ月半、
まるで温度計の上限がないように暑かった8月が、豪雨という余分なお土産と共に終わりを告げようとしていた8月30日、あれ以来のソロLIVEが前橋、音処きしんで開催された。
チケットには群馬フォーク村2周年記念とある、きしんはまだできたばかりのライブハウスとのこと、しかしすでに猫のLIVEや近々ではほぼウィークエンド、茶木さんや12月にはこへさんのLIVEが予定されていると言う。マスターを始め、フォーク村のメンバーの方々のいろんな人脈が活きているからだろう。
おけいさんのLIVEはSQUARE以来、こちらも夏休み状態だった。おけいさんもつかの間の夏休みを取られたとのこと、しかしこの夏の暑さに夏バテ状態だとおっしゃっている。果たして、SQUARE以後のソロの調子は?夏バテの影響はあるのだろうか?
前橋へはいろいろあって、結局日帰りのドライブ。"高原へいらっしゃい"のロケ地見学もあって830Km、でも目的があると随分と疲れないものですね。因みにおけいさんも香真良さんとクルマで遠征とのことだった。
実は地方でのLIVE、ましてやコアなフォークファンがメインのオーディエンスの場合、僅かながら感じる違和感がある。彼らにとってのフォーク、自らの思い出のシンボルとの比較において目の前のアーティストを規定したがるからかも知れない。この日の会場にも"元六文銭"と大きく書かれてあった。確かにこうした修飾語、そして書かれていないものも含めて表現した方が通じやすいのは事実だけど・・
以前だとこんな違和感が少し居心地を悪くさせていたのだけれど、最近では少し余裕?で見ていられるようになった。オーディエンスのそんな思惑を吹っ飛ばすくらいに華麗でパワフルな歌唱、そう、いい意味でのおけいさんの裏切りがあるからだ。
ソロLIVEで歌われる六文銭時代の歌、実は必ずしもおけいさんがリードヴォ—カルを取っていた歌だけではない。まる六として歌う歌であっても同様である。オーディエンスの期待は六文銭の一部、まる六の1/3(9月末から1/4?)としてのものかも知れない。あるいは余に変わらぬ美しさだけに囚われているだけかも知れない。
しかし、そんな思惑や興味半分の期待とは裏腹に、実際に彼らが目にし、耳にするのはそれらとは明らかに違う、ソロヴォーカリストとして、そしておけいサウンドとして昇華したすばらしいLIVEだから。それを支える香真良さんのギターテクニック、絶妙のアレンジとおけいさんの声に融合するコーラスにも魅入られているはずだ。
しかも、ソロでしか聴けない歌も最近ますます内容、数とも充実してきた。オリジナルだけでなく、正におけいサウンドということでおけいさんの好きな歌を、いい歌、スタンダードな曲を惜しげもなく聴かせてくれる。
こうしたソロLIVEが行われた場所では、ソロとしてのおけいさんの素晴らしさを目の当たりにしたファンが確実に根付いているように思う。それまでただの伴奏者だと思われていた香真良さんの圧倒的なパワーも加わって、確実に橋頭堡が築かれていくように思えるからだ。
"どうです?ソロのおけいさんって凄いでしょ!香真良さんとのコンビ最高でしょって"、本人でもないのに(ご本人は決しておっしゃらないけど)何か、自慢したくなってしまうのだ。
誤解のないように言っておくけれど、まる六としての魅力は全く別の次元で存在しているのは言うまでもない。あえて言うなら2つの別次元の魅力をおけいさんが手に入れているということだと思う。
う〜ん、この完成に近づいたユニットを、それでいて聞く度に終わりの無い進歩を続けているユニットを是非、何らかの形で記憶だけでなく記録として残さなければ。いいNEWSが1日も早く聞きたいものである。
何より、これからは余分な修飾語がなくても"四角佳子"そのものの魅力でファンが広がっていくように思う。
さて、この夜のおけいさんは、夏バテが嘘のように、いつにも増して声が伸びやかになっていた。香真良さんのギブソンも華麗なテクニックと絶妙のアレンジに更に磨きがかかっているようだ。いつしか地元の元ギター小僧?達も魅入っているのがわかった。
私にとっては聞き慣れた歌が続く中、いつもならイントロで何の曲がわかるのだが・・
と言うことで昨夜のハプニング、意外でステキな曲、まる六ではお蔵入かも?知れないけれどおけいさんにフィットした初めて聞く2曲あった。初の2曲を聞けたことだけでも、前橋まで出かけた甲斐があったと言うものだ。
2008/08/30 PM8:20より10;20分2部構成
おけいさんはタンクトップの上にガーゼ生地のブラウスで女らしく
細く長い足は黒の7分丈のパンツ、相変わらずかっこいい!
休憩を挟んで全20曲、あっというまに過ぎ去った至福の2時間が過ぎ去った。
前橋のオーディエンスは、おけいさんという魅力的なヴォーカリストの実力を確認されたと思う。おけいさんの人柄とともに新しいファンがどんどん広がっていく実感を感じた前橋遠征だった。31日は佐野で、また新しい発見をされるファンが多いことを祈りながら。
<番外編>前橋に向かう前、八ヶ岳高原ヒュッテに向かっていた。
高原にいらっしゃいのモデルとなったのは余りにも有名だけど
最近では併設されている音楽堂が人生の扉のPVのロケ地にも
利用されている。八ヶ岳山麓の静かなロケーションに素敵な音楽堂
150名程のキャパ。こんなところでおけいさんのLIVEが開催
出来れば最高だけど・・こちらの夢の扉も開かなくては・・
※高原にいらっしゃいはこのJR最高地点の駅、小海線野辺山駅からスタートする
※突然現れる高原ヒュッテ、夏期だけレストランのみの営業となる。宿泊は少し手前の高原ロッジ。結構いいお値段のホテルである。
※さらに奥に音楽堂が。おけいさんも好きな場所だと・・!
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