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2009-01-24

こへさんin名古屋ひまわり

こへさんお久しぶりの名古屋です。
ご本人によると名古屋はフォークシンガーとしてのデビューの地とのこと。アンコールが終わった後にさりげなく話されるのがこへさん流だと思います。

この日の名古屋は3月下旬並の暖かさ、真冬仕様では暑すぎる15度もある日でした。でもさすがにこへさん?ライブが始まるとどんどん深くて、しんしんと滲みてくる冬の世界へオーディエンスを導いていきます。

26980309_1003182996s会場のひまわりは一昨年、おけいさんとのジョイントで訪れた会場。
壁にはお二人のサイン額も飾られています。何よりそこには地元の中日新聞の関係者も来ていて、翌日の社説にはひまわりのマスターの話題と共に"春の風が吹いていたら"の話題が語られていました。その後の名古屋/日本の経済状況の激変ぶりを見るとある意味の予感を感じさせるものではありました。

そうです。こへさんの歌、それはまる六にも通じるのですが、過去を懐かしむものではなく、まるで金だとか流行(はやり)だとかいう人間の営みが、単なる衣装のように簡単に脱ぎ捨てることができるものだとしたら、それを纏う肉体、体幹のようなものだと思います。昔着た衣装を無理矢理着込むのではなくずっと一緒に時を重ねてきた変わらないものとして、だから決して懐かしむものではなくずっと体、心の奥から滲み出してくるような気がします。

すっとステージに上がったこへさん、
調弦をしながら、ちょっとしたビックNEWSを話されて"雪の子猫"でこへさんワールドが開演しました。
"冬の音""大雪の日""冬のロボット"と今日の暖かさを揶揄するかのように冬そして雪の歌が続きます。宮沢賢治の"冬と銀河ステーション"マイブームとおっしゃりながら"冬の池"とだめ押しをされていきます。そして糸田さんの詩の歌が続き最後は"地下書店"でした。
まるで歌と言うより詩の朗読会のように、MCも歌もある面マイクを弾く音までもが、音楽劇でのひとり芝居のようです。

26980309_2316117558sここでマイクに向かうのは好きじゃないとおっしゃりながらステージを降り、あえて暗い脇へ、しかも愛用のギターをお店のフォークギターに持ち替えて第2幕が開きます。

『本当は2人で歌う歌だけど今日は四角さんがいないから』とひとり二役で"夏・二人で"ではなく夏・ひとりで(*^-^)を歌います。
"雨が空からふれば",判らないかも知れないけれどと"私の家"そして前半の最後として"五月雨川”でした。

後半もまた『皆さん手持ちぶさたのようなので』とほんの数分でステージに戻られ、調弦をしながらお話が続きます。今度はスタンディングで・・
スリーファインガーぽい曲を(何曲か曲名はわからずすいません)おっしゃりながら幕が開きます。

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お約束の"岬の部屋"〜あなたにあわなくっちゃ。後半はオーディエンス参加型の劇場のようです。但し、シャウトのはずが考えられないくらいに盛り上がらずに、そのままの勢いで"娘よ"そしてサーカスの譜面を探しながら、意外に意外な"サントワマミー"と続きます。

"夏の朝"そして元祖?"ガラスの言葉"ここでもオーディエンスのハミングを呑み込んでいきます。
次は小室さんも大好きとおっしゃり、比叡おろし(小室さんはもう封印だそうですが)もカバーして春にはこへさんとのジョイントツアーもある小林啓子さんもカバーする"引き潮"です。前半が語るような朗読劇なら、後半は歌い上げる舞台の様。

そう言えば、今度はステージの上手の脇まで降りてみえています。オーディエンスの至近距離、ますますこへワールド全開で進んでいきます。
"面影橋から"でひまわりでのシャウト劇は終焉を迎えました。

アンコールには盛り上がる曲ということで、おもちゃの汽車と並ぶアップテンポの六文銭の歌”ひとりぼっちのお祭り"でオーディエンス参加型のライブが終了しました。

やはり、こへさんは歌い手の前に詩人であり、演劇青年のような気がします。
フォークシンガーは仮の姿、否それを演じているのかも知れません。
いやいやフォークシンガーとして詩人、舞台人を演じているのか?う〜んその境界が判らなくなってしまうのが、正にこへワールドなのでしょう。

そして名古屋もすっかり空気が入れ替わり、四日市は雪の予報です。
こへさんは月曜日までは名古屋に、急遽26日の覚王山の画廊でライブが開催されるそうです。

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   ※昨年11月のおけいさんのサインがくっきりです。
    

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たくみのまる六&おけいさんLIVEレポート」カテゴリの記事

コメント

村崎さん

お〜、当日は美しい女性が一杯お見えでしたので、
正直どなたなのか自信はありませんが、よろしくお願いいたします。
是非、次回はご挨拶させてください。
大抵、一番後でウロウロしているはずです(^-^;

でも、ご挨拶してガッカリされるといけませんね(*´v゚*)ゞ

3月のおけいさんのライブよろしくお願いいたします。

投稿: たくみ | 2009-01-27 21時46分

はじめまして。村崎です。

私も行ってきました。
たくみさんとは、今までもどこかできっとすれ違っているのでしょうね。
恒平さんのソロは初めてでしたが、とても楽しめました。
演劇青年、ホントにそんな感じでしたね。

投稿: 村崎 | 2009-01-27 21時36分

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