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2009-09-23

メディアのレベル

正式に民主党政権が成立して1週間余り、
少しずつだけど、自民党政権との違いが表れている。
マニフェストで訴えたことを実現しようとする姿勢は評価すべきだろう。
固執しろとは言わないが、簡単に変更するよりはマシだろう。

八ツ場ダムの現場に国土交通大臣が訪れたニュース、これの報道姿勢には大きな違和感を感じる。
地元の利権亡者が首長を勤める(ある面、利権政治に慣れた連中)"地元の意見"だけがすべてなのか?工事中止を支持する地元の意見は全くないのか?
以前のアクセスを聞く限り、100%中止反対が民意でないのは明らかだと思う。

確かに、国の姿勢に翻弄された事実は重い。
しかしここまで工事をしたから中止はおかしいだろうとはお粗末すぎる。

肝心の議論、そもそもこのダム工事自体が必要かどうかの議論がないのが不思議でならない。
何しろ計画されたのは今から57年前!の1952年、
その時点での利水計画、意義が果たして今でも有効なのか?
もしそうなら必要なものを57年も完成せずにおいた方が遥かに大きな問題だと思うが、
結局、決めたらなんでもやればいいのか?
本当に今でも必要なのかの議論は尽くされたのか?

本来、メディアはこの点をまず検証すべきだろう。
その上での中止の有無の評価をすべきではないのか?
住民が大臣と合う、合わないの議論にフォーカスを当てるのは
余りにも稚拙な話ではないかと思う。

ある意味、メディアの存在価値がとわれているように思うのは私だけだろうか?
記者クラブ制度にあぐらをかいて
バーチャル権力を振りかざしてきた日本のメディアの改革の方が
政権交代よりも重要だったのかも知れない。

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