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2009-12-26

聖夜の前に おけいさん'09ラストLIVE

12月23日、2009年のおけいさんラストライブが巣鴨の手風琴で開催された。
最近、高速道路を使って日帰り?Dolive(@takumi)が続いていたけど、最後くらいはゆったりとと思い、久しぶりの高速バスツアーで出かけることにした。

"遠くへ行けばいいっていうもんじゃない"と揶揄する人もいるけど、誤解しないで頂きたい。遠くへ行くことが目的じゃなくて、おけいさんにしろ、六文銭にしろそのすばらしいパフォーマンスをひとりでも多くの方に知って頂きたいという勝手な使命感、何より遠くであってもそれに余ある価値があることをまだ知らない方々に知って頂くきっかけになればと思ってのことだし、こんなステキな方々をご存知ない方への伝道師になれればと思っているだけなんだけど。(関東地区はともかく,地方のコンレポはほとんどないし・・)。
そこの所よろしくと言うことで今年1年のライブ行脚とからめて最後のコンレポにすることにしよう。

さて,振り返ると今年のライブ行脚は、おけいさんにとっても09年初ライブ、何より新しいサポートギタリストの"かー君"こと古橋一晃さんとの初共演でもあった今回と同じ、刺抜き地蔵が鎮座する巣鴨の手風琴だった。
その意味でも、古橋さんと過ごしたこの1年の間のコンビとしての熟成度を確認するためのものだったのかも知れない。

この日はイブの前日、ただし今年の世相を反映してか今ひとつ盛り上がりにかける祭日だった。更にはクリスマスとは対極のようなおばあちゃんの原宿でもある巣鴨の地である。残念ながら、5時半という早いスタートだったので、賑わいが見える商店街を目前にして左折し今日の会場の手風琴へ急いだ。
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※今年一番の寒気が襲った時、悲劇を生んだ富士山も今日はおだやかだった。

今年はおけいさんにとってもイベント続きの1年だった。ゆいさんが加わって六文銭'09となり、そのユニットによる"おとのば"をリリース、同時に待望のご自身初のソロCD"初恋"も7月にリリースされた。
本来ならソロ活動にも一段と力が入るところだが、今年についてはそれ以上に六文銭'09としての活動が多く、合わせて数度に渡る北海道での六文銭や猫とのジョイントツアーが続いて、ソロとしてのツアーが思いの他少なかったような気がする。
無論、そんなツアーにおいてもおけいさんのソロパートの位置づけは多いに変化して、たとえば5月と8月の同じ猫とのジョイントライブであっても、おけいさんの立ち位置というか存在感が格段に増したように思えた。何よりソロCD発売ということが、おけいさん自身に確かな手応えというか自信を与えたのかも知れない。
またスケジュールによれば、年明けからは怒濤のソロツアーが続いて、ソロ以外でも新たなユニットでの活動も増えて、ますます進化していくおけいさんを拝見できる期待が膨らんでいく。

さて定刻に少し遅れて始まった今夜のライブは、そんな1年を振り返る曲の数々や新たな年に向けての抱負を語りながら進行していった。

"はじまりはじまる"、まる六として2000年に活動を再開されてはじめてリリースされたCDタイトル曲からスタートし、一気に30年遡って、おけいさんが参加する前からの六文銭時代の"この大空に捨ててしまおう"へと続いていく。
再びまる六時代の"あめのことば"に進んで、新しいCD,おとのばから"一緒に帰ろう"へ。
それぞれの時代のそれぞれのおけいさんの世界が広がっていく。
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ここで,昔のまる六時代、12月の六の日では定番でもあった"12月のうた"。茨木のり子さんの詩に小室さんが曲をつけたもので、おけいさんのソロとしては多分初めてだと思う。

更には初期のソロライブではよく歌われたピノキオの主題歌でもある"星に願いを"。子供の頃、テレビのディズニーアワーでよく聞いていた記憶が蘇る。

そして,今年の最大のトピックスでもあるおけいさんのソロCDのタイトル曲でもある"初恋"へ。

あっと言う間の前半最後は、またまた六文銭時代に主にこへさんが歌われていたメラニーの"傷ついた小鳥"、かぜこうじさん独特の訳詞が印象的な歌。

しばらくの休息を経て後半は初恋からの曲が中心に進んでいく。
最初は定番の"うれしくて"から。そしてCDには収録されていないけれど、各地のライブではリクエストが多かったおけいさんが初めて作った曲"ホワンポウエルの街"、再び初恋から"しずかな雨"、更にはおけいさんの新しい可能性を探る曲でもある"シアワセになれる天才"へ。
この4曲に共通するのは?・・そうすべておけいさんが作ったものであることだ。うれしくては作詞作曲共おけいさんだし、ホワンポウエルは作曲、次の2曲は木村香真良さんのステキな曲におけいさん自らが詩をつけたものである。

続いていろんな想いが交錯する"ガラスのことば"が続き、ここで一晃さんのピックがギターの中に入ってしまったのを受けて?一晃さんのギターテクを最近はまっているというアイリッシュソングで披露するというハプニングが。

再び初恋に戻って"旅の途中"そして一晃さんのテクニックがさえる"私の青空"。
今のおけいさんの想いを表現していると話される"ささやかでも愛の歌"へと続く。

ライブの最後は今年1年を締めくくるにふさわしい曲ということで"春の風が吹いていたら"でいろんなことがあったおけいさんの1年を終了した。

当然のアンコールは定番の”インドの街を象にのって"。
そして本当のオーラスはイブの前夜ということでオーディエンスも加わって"きよしこの夜"が巣鴨の聖夜の前夜に流れて2009年のおけいさんの歌い納めとなった。

あっと言う間の2時間、というか1年だったと思う。
3月には自ら主催のライブもあったけど、ご本人もおっしゃっていたようにソロライブはそれほど多くはなかった。
そのせいなのか昨年の18本に比べて、私のライブ行脚も16本に留まってしまった。本当はもっともっと多くのライブを体験したかったのだけど、何よりこんなステキなパフォーマンスをもっと多くの方に体験して頂きたいし、そのすばらしさをつたない文章であってもより多くの方にお知らせしていきたかったと思う。

幸い新しい年はおけいさん自らソロライブを積極的に行いたいともおっしゃっている。できれば私も微力ながらそのお手伝いができればいいなと思った。
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ある面、CDが発売された今年を土台として、新しい年はまた新しい魅力が溢れ出すおけいさんであると思うし、そんな力を秘めているアーティストだと思う。その意味でも1日でも早く、そして1回でも多くおけいさんの魅力に触れたいと願わずにはいられなかった。
・・それでも、来月と思えば少しは気が楽だけど、来年まで、もうライブがないと思うとなんとも淋しい年の瀬だなあ~。

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