2010年 NAVI休刊

夕刊の片隅に乗っていた小さな記事・・"NAVI 2/26日の4月号で休刊"
創刊から購入していた自動車雑誌だった。
と言いながら最近10年近くは喫茶店でチラ読みするだけだったけど。

ハードのCG ソフトのNAVI
初代編集長であった大川悠さんのころのキャッチコピーだった。

webCGがいつの間にか日経WEBに身売り（？）した頃から多少の危惧は
あったけれど、ある面この一番"ハイソ"なカー雑誌がこのタイミングで休刊するのは予想外だった。

確かに鈴木正文編集長時代からCGの対極という"場"を離れ、そのくせ明確な行き先もなく彷徨いだしたのは確かだけれど、それはきっと今の時代におけるクルマの価値観の崩壊を予感したものだったのかも知れない。

クルマで文化を語る意味が、冷蔵庫で文化が語れるのかと問われているような気がする。

その意味ではもう一方のCGも今や沈み行くクルマという大護送船団の1パーツに成り果てた存在になってしまったようにも見える。

その昔、行き先知れずの日本の自動車を導くタグボートだった時代を知る古い読者には，CG風に言えば”ドライビングランプ”か？、最近の記事は読むに値しないものが多くなってしまったように思う。

ポールフレールが逝き・・今
体調が万全とは言えない彰太郎さんにもう一踏ん張りをお願いするよりは
CG自体を彰太郎さんに看取って頂く方が、CGらしいのかも知れない。