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2010-06-10

ライブの原点♪ 六文銭の六の日

半年ぶりの六文銭。ライブ参加も今年の1月以来、ここ数年これほどライブに通わなかったことはなかった。その訳は、・・・また次の機会に。

六文銭は、"まるで六文銭のように"の時代から6月6日と12月6日の年2回、ユニットとしての晴れの場としてリサイタルのように単独ライブを開催していた。場所は南青山のマンダラ、小室さんの"フォークの達人"の収録も行われた場所だ。そんな六文銭が(そう、まる六から六文銭'09に変わってから)昨年の6月から、マンダラを離れ、小室さん曰く"サーキットのようにお声がかかればどこへでも行こう"ということで地方の会場で六の日を迎えるようになった。

09年の6月は千葉県の柏で、そして前回の12月は秩父の会場で開催された。3回目となる今年の6月は、長野県の飯山市、と言ってもかなりかなりの山の中にあるその名も"森の家"で開催された。
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久しぶりの長距離ドライブ、まあ秩父に比べれば100kmほど近いし、何より午後3時~のライブということでその日のうちに帰宅できるので翌日の仕事への影響も最小限にできるのはありがたい。

今更言うまでもないが、六文銭ほどライブが似合うユニットはいない。更に言えば会場を選ばないグループはいないと思う。
間違えてはいけないが,会場を選ばないというのは大雑把というのとは対極にあると言う意味で、どんな会場であっても音に対する拘りは素人の我々が逆立ちしても及ばない凄いものがある。つまり、どんな会場であっても最高のパフォーマンスを提供できる真のライブユニットなのだ。

そして、生音への拘り。
六文銭のPAのセッティングの肝は、その会場で如何に生音に近い音を出すかにかかっている。無論、もともとPA不要のこへさんではあるが、ゆいさんや四角さん、そして小室さんと奏でる繊細なハーモニー、それを支える2本のアコースティックギターの絶妙のバランスがオーディエンスを一瞬に六文銭の世界観に引き入れてしまう。
これはどんなに高価なオーディオセットでも再現できない、その場に集うオーディエンスにだけ許される至福の空間でもあると思う。
その意味でも、いつものライブハウスと違って、飲食の無駄な音がない今回の会場は(そう言えば12月の秩父も演奏時の飲食は無しだった)よりその感が強いと思った。
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さらに最高のライブユニットの所以は、演奏される曲が仮に同じであっても、それはその時だけの曲、小室さんとこへさんの探り合うような駆け引きと4人の絶妙なハーモニーは同じものを2度と聴けない儚さと共に、聴きのがすことができない緊張感がある。
それはその日のためのアレンジであっても4人のパフォーマーのその日、その瞬間の体調までも影響する微妙な変化がそこにある。

この日も、空調のための天井のファンを止めたり、カーテンを開け放って森の鳥達のさえずりと競演したり、はたまた突然、PA無しの生歌でのハーモニーが始まったりと、オーディエンスにとっては息つく暇なく最高のパフォーマンスが繰り広げられるのだ。

ひとりマイクを離れるこへさんに微妙な間の違いを補うために、3人が寄っていく様を目の当たりにして、これこそプロのパフォーマンスと感じていた。

あっと言う間の2時間。今年初めての六文銭としての単独ライブは、どんなに遠くても駆けつける価値のある、否、駆けつけなくてはならない魅力があると思う。

40年近く前、ラジオの向こうで音だけで想像していた六文銭が、手の届く、息づかいさえ感じられる空間で聴ける喜びを忘れてはならないと感じた。

何より、普段はそれぞれがソロとして,別のユニットとして活動されている皆さんが、六文銭というユニットとして、小室さん言うところの"おとのば"に集って奏でるハーモニーは、我々オーディエンスのものである以上に、主役の皆さんにとってもかけがえのないもののように思う。
演奏されている小室さん、こへさんの心から演奏の楽しんで見える様子は、ゆいさん、四角さんを含めてファンである我々からすると、あこがれの皆さんが楽しむ姿を共有できるのは、これほどうれしいことはないと思う。

ライブの原点。そして私にとっては自分に正直に生きていくための原点であると思った。六文銭のファンでよかったと思えた1日だった。


忘れてならないのは、六文銭に出会えることと同時に六文銭を愛する皆さんにお会いできること。今回も1月以来久しぶりにお会いすることができた。

2010年6月6日 六の日のセットリスト(間違っていたらゴメンナサイ)
 夏・二人で・・4人用のアレンジになっていた。
 雨が空から降れば
 ただあたたかくカラッポに・・今の六文銭'09の原点の歌
 ほんとさ・・ゆいさんフューチャー、小室さんのいじけが最高。
 げんしばくだんのうた
 おしっこ
 戦場はさみしい
 面影橋から・・こへさんのパフォーマンスが冴えわたる。
 街と飛行船・・30数年前と今を紡ぐ名曲
 ここから風が・・ラニヤップとして
 蝉しぐれの主題歌・・小室さんのソロで
(後半)
 地下書店・・こへさんお一人で先行して後半が始まる
 初恋
 引き潮・・再び4人でこへさんに近づいていく。
 木の椅子・・女性2人フューチャーで
 私はスパイ・・スパイ物語の原点の曲
 サーカス
 大きなグミの木の上で・・サガユキさんの曲
 命返す日・・創ったこへさんより小室さんが気に言っている曲かも?
 12階建てのバス・・昨年亡くなられた小室さんの友人、小島武さん作詞の曲
(アンコール)
 サーカスゲーム そして 出発の歌

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たくみのまる六&おけいさんLIVEレポート」カテゴリの記事

コメント

若葉様

酔いどれコンサートお疲れ様でした。
当日、行けばなんとかなるかと走りながらTELしたら
満席で入れませんとのことでした(泣)

でも、満席ということはありがたいことなので、
(若葉さんの実績が凄いということですが・・)
よかったと思います。次のチャンスにお伺いしたいと思います。

当日、小室さんはTBSの永さんの番組のゲストで13時まで東京のはずなので(生歌も3曲披露されていました)お忙しい1日だったと思います。

またよろしくお願いいたします。

投稿: たくみ | 2010-06-16 11時24分

たくみ様
連絡がコンサート終了後になってしまい、申し訳ありませんでした。
直前は準備等でコメントを見ておりませんでした。

投稿: 若葉 | 2010-06-16 08時58分

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