奇跡の歌声は何もかも越える！ 郡山第二中学

日曜日、いつもの日天だった。
偶然かも知れないがキラキラの小島慶子さんと日天の安住君が同じことを話していた。曰く、こんな時だとつい他人がふざけたり、真剣さがないと思うと腹が立ってしまいがちだけど、そんな方向でないところにエネルギーを使おうと、気が張っていられるのは8日が限度だと。だからあえていつもとかわらないことをしようと話していた。

二浪の安住君は38歳、小島慶子さんは39歳、だから多分アナ年次としては小島さんが3つ上だと思うが、この二人まずお互いのことを話すことはない。元同僚だし歳も近いので接点は多いはずだけど、多分めちゃくちゃ仲が悪いか、意識しすぎているのかどちらかなのだろう。（結構二人とも同僚の話をする方なのに・・・）
まあ、今はラジコが全国で聴けるからお時間のある方はTBSラジオの月-金1時～3時半のキラキラと日曜朝10時から11時55分までの日曜天国を聴かれることをおすすめする。いずれも局アナ（安住君は今もだが）時代からそれぞれ番組名に自らの名前を冠している点からもそれぞれの個性があっての番組であることが判る。
※ひとつだけ忠告するとこれを聴くと地元のラジオを聴くのがばかばかしくなる点だ。因みに私はパックに出会ってから40数年以上地元局は聴いたことがない。

さて、本題。
安住君は合唱フリークである。他に醤油とパンダもだけど、本人曰く38歳の独身男としてはラジオで話せない趣味も勿論あるとの賜っているが・・・。
地震でレコード/CD書庫が倒壊してしばらくリクエストに応えられない状態が続いていたTBS-Rでは、手持ちの個人所有のCDを持ち寄って対応していたそうである。そしてこの日も安住君所有の合唱CDから何曲かかけていた。

前半は最近の卒業ソングで、今や蛍の光や仰げば尊しではなくて、埼玉県の校長と音楽の先生が作ってあっという間に全国に広がった"旅立ちの日に"ビリーブ"を合唱曲で紹介していた。安住君曰く、世代間で泣ける曲が違うことを説明していた。因みに泣くことは笑うことよりも何倍も心を解放できるというのは心理学の定説である。
そして番組後半で、合唱の盛んな都市の話になった。この番組では何度も聞いている話だけれど何と言ってもナンバーワンは福島県の郡山市。ここは中学も高校もとにかく凄い。Nコンの常連、中学では3連覇中である。何しろ今年は高校の部の一位と二位、中学の一位と二位がすべて郡山市内の学校なのだ。なぜ郡山がそんなに合唱が凄いのか？これも有名な話だが、この地方都市ではヤクザの抗争やヤクザが蔓延る街だった。そんな街を合唱で浄化しようとした。詳しくはコチラ。正にシカゴをウィーンに変えた街なのだ。正直合唱にどれだけの力があるのかは判らないけれど、今回の震災も原発の風評被害もきっとこの合唱の力で振り払ってくれるに違いないと思う。

それでも信じたれない方のために、Nコン3連覇のスタートの年の郡山第二中学校の合唱である。最近まで指導されていた小針先生によると団員のほとんどは中学へ入るまで合唱をしたことがない生徒ばかりだと言う。公立だから当然ながら生徒を選抜できるわけでもない。どうして1、2年こんな合唱ができるのだろう・・・

クルマの中で、思わず大きな声で歌いながら涙が溢れてきた。勿論浄化する涙だけど。福島だけじゃない、ずっと心は一緒だから。1日でも早くうれし涙が溢れる東北へ。
< 郡山市立郡山第二中学校 課題曲「手紙」>