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2011-11-03

輝きを失ったキラ☆キラへ

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何となく感じていた違和感が確信に変わった今回のスペシャルウィークだった。
ストリームから代わった直後、TBSは局アナを使って安定路線に舵をきったと揶揄される中、村沢Pと小島慶子はそんな風評をいい意味で裏切り、およそ局アナらしからぬ物言いと個性あふれるパートナーの組合せ、実はこのパートナーの選定こそがこの番組の成功の肝とも言える、有り体に言えば小島の毒を前提として日替りで中和させたり、はたまた毒をミックスしたり、重ねたりして曜日毎のメリハリをつくり、更にはサウンドパテェスリーというコーナー(今はコラコラ)ではある面カルトチックな話題までも上杉隆や町山智裕など既存メディアでは決して伝えない情報を加味することで、ラジオというメディアの特性を最大限活かしたプログラムとなった。その結果として僅か半年で時間トップの聴取率を獲得し小島慶子も一気に時代の寵児となったのも十分に納得できる。

以来、この手の番組にはめずらしく(まあ,高聴取率ということでテコ入の必要もないからだが)5人のパートナーは不変で、変更されたのはサウンドパテェスリーのコラムニスト3人が変わったのみである。この内、半年だけの岡野、1年の小林はともかく誕生以来2年勤めた上杉隆の交代についてはかなりきな臭い噂があった。記者クラブ批判の急先鋒である上杉にコーナーを与え、彼に発言の場を提供し続けたことは、彼の批判する既存メディアの一部であるTBSにとっては,ある面諸刃の刃であったのだが、ラジオという媒体、番組自体のスタンスから言えば、それがあることでプログラム全体を引き締める一部であったことは確かだし、多くの聴取者にとっても彼に発言させるTBSに、その懐の深さと相対的にそんなTBSに対する信頼感を与えていたのも事実だと思う。

案の定と言うか、明らかに上杉隆降板後から政治的話題を取り上げることは極端に少なくなった。同時にフリーに転身した小島慶子も当初のエネルギーは消え、局アナらしからぬという所で存在感のあったその毒が、フリータレントとしてのそれは毒とも言えぬつまみ程度になってしまったと言うのは言い過ぎだろうか?
彼女の勘違いなのか、まだ見せぬ戦略なのかは定かではないけれど、番組の輝きが色褪せていくのとは正反対に小島慶子の他メディアへの露出が(まあ、写真集まではどうかと思うが)加速していく。そう、小島慶子という"適当”な毒っぽさはフリータレントとしての世界では都合のいいレベルでありちょうどいい旬さがあるのだと思う。正直なところ、その姿には痛々しさを感じるのは、それは小島慶子そのものというより小島慶子という商品をどんどん消費しているようにしか見えないからか?

とにかく、最近のキラキラでは1週間を通じても政治はおろか,震災も放射能の話題にも一言も触れることなく過ぎていくのが珍しくなくなっている。無論、これみよがしにその話題を取り上げることはないのだが、何やら意図的に避けているとしか思えないのは私だけか?1週間通じてアメトークのような楽屋ネタ、他愛のない身内トークばかり聴かされても仕方ないだろう。
因みに直近のスペシャルウィーク、ライバルの文化放送”大竹まことゴールデンラジオ”はオープニングでは大竹自身の言葉でニュースをテーマに積極的に政治、震災、原発の話題を語るだけでなく、レギャラーで震災以後実施している被災各局との共同番組もずっと継続中だし、その1週間のメインコーナー(メインディッシュ)のゲストは、月曜の乙武洋匡に続き火曜はあの上杉隆、水曜は山本太郎!、芸人枠の木曜はロッチで金曜は大橋巨泉というラインナップだった。

やはり,ラジオという媒体で何をするのか?何をしたいのか、そんな当たり前の指針さえ無くしてしまったキラキラに再び輝きが戻るのか、もうしばらくは注視したい。

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