3.11 変わったもの。変わらないもの。
3.11 朝から震災1周年関連の番組が続いている。
しかし,問題なのは明日からの姿勢。
結局、幕引きのためのセレモニーに見えてしまうのは、私だけか?
実は1年経っても被災地の悲しみや苦しみは何も変わっていないのだから。
震災とは表裏一体ながら、別軸で考えなくてはならない原発問題。
やたらと震災とセットで同列に片付けようとする風潮が気になる。
相変わらず、爆笑の太田はその路線を変えようとしない。
まあ、こいつの限界だけどスポンサー獲得には実に有効なスタンスだろうな。
津波の悲劇と原発の問題は、まさに次元の違う問題であるということを、
こいつに認識させないと、ますます暴走が続く。
原発は震災によって起きた事故ではなく、
震災によって、その問題、危険性、矛盾があぶり出されたと認識しなくては
この問題の解決にはならない。
コストの比較で、電気料金の値上げの口実にする国賊達が何と多いことよ。
それを言うなら、口封じのための寄付金や今後40~50年の廃炉費用、及び今回の補償費用すべてを入れて比較しろといいたい。
とにかく、東電や政治屋などすべて震災のせいにして逃げ切ろうという輩が多すぎるのは最早,人としての資質が欠けているとしか言えない。
こいつらも何も変わらない連中である。
ようやく原子力村の呪縛から,人として目覚めた班目が、原発の再稼働のハードルを上げる発言をした途端、あろうことか再稼働の必要性を急に言い出した枝野。
こいつはカメレオンよろしく、今回明らかになった事故直後の対応で,国民に噓を言い続けた張本人であることを忘れたか?
自国民には噓の安全を吹聴しながら、アメリカにはスピーディ情報を開示していたのが明らかになっている(騙された一人として、当時過度の危険性を歌うのは危険と言ってしまった反省も含めて、奴は絶対に許すことはできない)
当時、東京からアメリカ人やフランス人が消えたのは、自国民の安全を最優先する各国政府の当たり前の対応だったことが今では明らかになっている。
そんなこんなの議事録だから、なかったことにした方がいいのだろう。
そんな奴があろうことか原発再稼働を主幹する経産大臣だと思うと、自分で言った僅かな反省さえもすぐ忘れるどじょう首相らしい選択だ。
政治屋と政治家の違いは、その姿勢に哲学があるかどうかで、何事も損得判断でしか決められない松下政経塾出身者の政治屋は誰も信用できない。
しかもそんな奴らを支えるのが自己弁護しか才能を発揮しない枝野や仙石の悪徳弁護士あがりばかりだとすれば、一番変わらなくてはならないのに,変わらないのは政治屋どもと言える。
そして、こんな政治屋と御用メディアが育てたバカ市民達にも呆れる。
被災地で出た震災ゴミの処分を放射能を理由に反対し続ける奴らがいることが信じられない。
仮に放射能汚染物質の処理をと言うのならわかるけれど、岩手や宮城の震災がれきをそれと同等の理由で、処分を拒否するのは、まるでこの国の古くから根付く差別思想の典型のように思えて気色悪い。
1万歩ゆずって、その震災ゴミが危険だとしたら、そのゴミを処分できない被災地は危険なままでいいのか?そんな輩に限って、福島県出身だというだけで、危険視したり、イジメに加担したりする昔からこの国にはびこる差別思想が染み付いた連中だと思う。
山本太郎もこうした時こそ、原発と震災ゴミとの問題を明確に区分した発言をすべきだと思う、こうしたバカな奴らにはそれが一番きくのだから。
こうしてみると、悪い奴らこそ変りたくないのかも知れない。
視点を変えて、津波に耐えた1本松が話題になったけれど、
江戸時代から景観優先で防風林なり防砂林を松に変えてしまったこの国の歴史が
実は極めてもろい海岸線にしてしまったのは、あまり知られていない事実だ。
今回の震災でも、根を地中深く張らない松並木があっけなく津波にさらわれていた。
こうした津波にも地中深く根をはって堤防を補強することができるたぶの木は、日本古来の常緑樹で所謂鎮守の森には欠かせない高木だった。元々日本中の海岸線にあったタブの木を松並木に変えていったのも、やはり人間である。
植物学者の宮脇昭さんによれば、震災ゴミを海岸線に置いてこのタブの木を植林すれば10年ほどで、緑の生い茂る緑の大堤防が出来上がるとおっしゃっている。このゴミは何が混じっていてもいいそうで、まさに災い転じて福となるすばらしい発想なのだけど、この震災で一儲けを企むコンクリートが大好きな土建屋連中にとっては金儲けにならないのも事実である。
※この試みは一部だけで採用されているそうだけど。
震災ゴミの搬入を反対する理由が、こうした理由なら少しは支持するけどね。
しかし、こうしてみると変われないのは人間の性なのだろうか。
震災1周年。
1日でも早く、悲しみや辛さが少なくなりますように。
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