拝啓、そして最後の小島慶子様。
いよいよラジオの世界から小島慶子が消える日のカウントダウンが始まった。
どうして、この話題に拘るのか、正直判らないが、
結局、彼女の言動のひとつひとつが、ラジオの世界を裏切ることがラジオファンとしては許せないのだと思う。
彼女に初めてスポットライトが当ったのは、
キラキラの初代プロデゥーサーにして、彼女をキャスティングした村沢Pが
当時担当していたバトルトークラジオ”アクセス”のパーソナリティに小島慶子を起用したのがスタートである。
バトルトークそのものに聴取者とゲスト&コメンテーターとテーマに添って議論をすすめるプログラムの中で、小島慶子は進行役にてっすることなく,自らのその議論のテーブルに乗っていくことで評価を得たのだ。そしてその後の彼女のラジオにおける代名詞となったギャラクシー賞を受賞することになる。
無論、彼女の個性が番組内で際立っていたのは事実だけれど、テレビ&ラジオ総合局であるTBSにおいてどっちつかずの(彼女自ら言う中途半端な美人であるという容姿そのもののように)存在として燻っていた彼女の特性を見抜いて起用した村沢Pの手腕があってこそだった。
その後、結婚&出産を経る中で再び露出が減少する中、ラジオに戻った久米宏の初代アシスタントとして再び脚光を浴び、そして人気番組のストリームの突然の打ち切りを受けてスタートすることになったキラキラで,再び村沢Pが彼女に白羽の矢をたてたことが,今の彼女の存在を不動にしたのである。
何せ、局アナ(当時)でありながら,番組名に自らの名を冠するのは、TBSには安住紳一郎の日曜天国以外はなかったのだから、その期待度というか,評価の高さを裏付けていたと思う。
結果ある面、期待以上に番組は成功を収め、同時に彼女の評価も急上昇することになる。とは言ってもそれはあくまでラジオの世界でのことであり、局アナとしての脚光で言えば安住君に比べれば数段というか段違いに劣るのは言うまでもない。
しかし、想定以上の脚光を浴びた者の宿命なのか、自らを振り返る度量の違いなのか、突然のフリー宣言で,局アナを辞めることになる。
しかし局アナを辞めることを非難するつもりは全くないが、出演する番組に何も手を加えることなく、そのままの形で立場だけ変わるというのは異例と言えば異例だった。(キラキラの人気に局側が怯えたのあろうが)
無論、彼女自身にしてみれば”辞めろと言えば辞めたわよ”と嘯くかも知れないが、そこは言われたから辞めるのではなく、フリーになる正当性を明らかにするためにも、自らの判断で辞するかどうか、そうもっと違う世界へ羽ばたきたいから辞めますと言った上で、他メディアへの露出を加速して行ったのなら、それはそれですばらしいこととラジオファンは拍手を持って送り出したことだろう。
ところが彼女は”私はタレントではなくラジオパーソナリティ”と宣ったのである。ところがどう見てもその後の彼女は世間の注目と他メディアへ露出が増加するのと反比例する形でラジオ番組に対する情熱が薄れていきかつ手抜き具合が目立つようになっていったのは、長年聴き続けてきたリスナーなら誰もが判るのである。
まあ,彼女自身がTBS入社時、本当は日本テレビへの入社を希望していたことからも判るように,決してラジオ命ではなかったのは明らかで、何よりテレビに出たくても出してもらえなかったことでラジオに活路を求めていたのは疑いようもない。
それなのに"ラジオパーソナリティ宣言"はないでしょうにと、当時思ったリスナーは多かったはずである。
余談だか、彼女の同期は堀井美香と小川知子で二人とも現役のTBS局アナだ。それぞれが自らのポジションを確保して現在も活躍しており、アナウンス技術においても,テレビ主体の小川アナはともかく、堀井美香さんの方がはるかに優れていると思う。
そして彼女のラジオに対する情熱が薄れていくのに比例して、キラキラの聴取率も一度は追い越した文化放送の大竹まことのゴールデンラジオの後塵を廃することが多くなってきた。そのことに危機感を感じたTBSラジオ側が、聴取率調査を分析した結果、この時間帯の40~50代男性の結果が悪かったことを受けて、そんなリクエストを出したとしても不思議ではないと思う。
彼女のすべきことは、そんな対象を意識した番組なんかできないと言うのではなく、どうしたらそんなターゲットにもより満足してもらえるラジオ番組にできるのかを考えることではないのか?あるいは自分の好きなようにできないのなら番組を降りますと言えばいい訳で、それをラジオの先にいるリスナーが云々なんていう屁理屈であたかも自らを正当化するよう態度を取ったところで、もはやそれにシンパシーを感じるリスナーはいないと思うのだけれど。
ラジオを捨てるのなら、堂々と決別宣言すればいいのに。
ある面、その方が余程彼女らしいし、被害者面をしてラジオの代表みたいな顔でテレビでバカバカしさを曝されても嫌悪感だけが湧いてくる。
そんなことを思っていたらさすが伊集院光が言ってくれた。
彼は言葉を選びながらも、結局キラキラを辞めたかっただけなんでしょ。
って言い切っていた。
彼自身は20代に有楽町の局で超人気者だった時、局側をもめたあげく、番組を降りるどころか,それ以降有楽町のラジオには一切出ていない。
それを彼は、自分も20代だったから、でも彼女はもういい歳でしょ、とまで言い放っていた。しかもラジオを愛する伊集院らしい表現で。さすがである。
正直、伊集院はみんなが思っていても言えないことを代表して言ってくれたと思う。後は安住君が何か言ってくれればラジオファンはもう少しスッキリするけどね。
何しろ、彼はTBSラジオを愛する余り、局側から処分(!)を受けたくらいだから・・・。
拝啓、小島慶子様 ラジオからのご卒業、心からお祝い申し上げます。
サヨウナラ♪
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