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2013-06-25

takumi's eye vol.1 デザイン時評 新型クラウン

新型クラウンの売れ行きがいいそうである。
要因のひとつにCMでのらしからぬピンククラウンと
大胆なフロントデザインにあると言う。

これから,時々クルマのデザインについての考えを書いてみることにした。
インダストリアルデザインとしてのクルマと芸術としてのカーデザインの融合の観点から、と言っても所詮は個人の考えだけど。

さてコンサバの代名詞のようなクラウンだが、今回の変身はあくまでクラウンにしてはのレベルで少なくともシルエットとして見れば、極めて全うなセダンスタイリングである。

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確かに獅子頭のようなフロントグリルに目を奪われるが,最初の写真を見て頂くとわかるが、全うなボディラインに沿って大きめの開口部を開けたらこんな形になりましたという様なグリルである。それを強調するようなクラウンマーク(何故トヨタマークなのか判らないが)のデカさがそんな印象を与えられているのかも知れない。

問題と言えばこのデカいクラウンマークで、それ自体はスタイリングに関係はないものの、デカさより品質感のなさが気になる。前述のようにシルエットに沿って湾曲したグリルに更に合わせるためにクラウンマーク自体もカーブしており、更に風切音のためかそのマークに透明なプラスチックのカバーがかかっている。この処理はいかがなものか。少し疑問が残る。
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実はこのクラウンのコンサバでない点は、HV車にカムリ用の4気筒エンジンを選択したこと、そしてスタイリングで言えば写真2にあるように極端なエッジスタイルから一歩進化したところにある。
最近のクルマはセダンタイプであってもCD値削減のために、そしてCAD設計の影響なのかサイドからのシルエットは極端なエッジスタイルのものが多い。結果リアスタイルが腰高の印象を与えるケースが多い。特にボディ一体バンパー故にまるでおむつを背負っているようなものが多かった。その点今回のクラウンはリアエンドをそれほど高くせず、その分Cピラーを大きく寝かすことでハイデッキと同等の効果を得ているのだろう。
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とは言え、クラウンのスタイリングがいいかどうかと言われれば、極普通というか、レクサスとベンツのいいとこ取りのようなもので、トヨタブランドの最高峰としてトヨタ全体のスタイリングをイメージさせるものではないのも厳然たる事実である。

まあ,クラウンを欲しがる層にはよくフィットしているのかも知れないが。


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