2010-03-14

火の魚・・

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NHKで『火の魚』を視た。

昨年度の芸術祭大賞受賞作品とのこと。1972年、最後の六文銭の1年間を追いかけた"フォーシーズン"も同じ芸術祭大賞受賞作品だった。加賀美アナの"ステレオによる叙事詩”というナレーションが昨日のように蘇ってくる。

無論、こちらはドラマ。大賞ではあるが53分程のドラマとしては短いものである。スペクタルも何もなしに本土(広島?)へは日に2便しかない小さな島で隠遁的な生活を過ごす老作家と、その作家の連載を担当する若き編集者との心理描写のような対話を中心に描かれる。それはまるで作り物の部分、贅肉を極限までそぎ落とすことによって見えてくるものこそ人を語り、命を表すことができると考えた渡辺あやの脚本が語っているようだ。

更にこのドラマに光を与えているのは、
老作家を演ずる原田芳雄と編集者の尾野真千子だ。原田芳雄さんは昔から大好きで、日活時代の藤田敏八監督、鈴木清順監督作品や龍馬暗殺でのユーモラスではあるがどこか刹那的な演技が魅力的だったが、もはや70になるのかな?素敵に歳を重ねているように思う。あの松田優作があこがれて真似たのは有名な話。(ついでに言うと彼の歌うリンゴ追分は秀逸だ)
実はその原田さんが主役と知って見たのだけれど、尾野真千子さんの凛とした演技もまたすばらしかった。どこか陰のある、それでいて芯の強さが伝わってくる、渡辺さんの脚本も尾野さんを想定して創られたと聞いている。彼女、どこかで・・ということで思い出した。クライマーズハイで特ダネを書こうと奮闘する女性記者役を演じていた。記者に編集者、それぞれ表面には出ない重い、重いものを背負っているものを演ずるのがうまいなあ~って思った。

久しぶりに見て得したと思うドラマだった。

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編集者が、作家の命令で、島の子供に見せたひとりで演ずる影絵芝居、
魚拓を創るために命あるものを奪う瞬間に見せた涙
その後、たじろぐ作家の目の前で活き作りの鯛を食べ続ける姿

主役は女性編集者の方だったのかも知れない。

死を意識した時に襲う絶望的な孤独感
しかしその孤独感があるからこそ通じ合える心
作者はこれを刹那と呼ぶのだろうか?

戦う刹那、輝く刹那も悪くない。
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原作は室生犀星。現代にアレンジして描かれていた。

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2009-09-13

50 First Dates 明日は必ずやってくる?

Ishot5BSの番宣につられて予約した映画。
なかなか一気にみる時間がないのだけど(字幕だからながら見もできない)
内容的に続けてみないと訳がわからなくなる。何故ならドリューバルモア(ETの女の子だ!)演ずるルーシーは交通事故で記憶障害があり、事故に合った以降の記憶は一晩寝ると消えてしまうのだ。これはこれで"博士の愛した数式"と同じ、違いがあるとすると四季のないハワイとやさしい家族、コミュニティがその事実を彼女に悟らせないように、来る日も来る日も事故の起きたその日として彼女を迎え入れている、そう、ルーシーは24時間毎に人為的なタイムリープをもう1年以上繰り返しているというわけだ。

そんな彼女に、無論そんな事情も知らずに、希代のプレイボーイで海洋生物学者のアダムサンドラー演ずるヘンリーが一目惚れしてしまった。しかも女を取っ替え引っ替えしたいたことが嘘のように、信じられない程の一途に恋してしまったことで巻き起きるドタバタがこの映画のメインストーリーである。

何故か"50 First Dates"のタイトルが邦題では50回目のファーストキスになってしまっていて、本質から離れてしまったように思うけど、せめて50回目のファーストデートくらいにしておけばと余計なことを考えてしまう。

この映画の魅力はハワイの美しい風景と何よりヘンリーの相棒でもある芸達者な海洋生物達だと思う。これ、なかなかなもので,特にセイウチのジョコ君は助演男優?賞級(他に2匹の友だちと合わせ)の怪演だ。ペンギン君もいい味だしているけど、こちらは何故かエヴォンゲリオンの温泉ペンギンに酷似している気がしてならない。同時期にエヴォアンもアメリカで紹介されているし・・
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さて、本題。
私自身はタイムリープできないまますでに20000日以上を過ごしていることになることを考えると驚くばかりである。
確かに昨日と今日は何も変わらないように見えて実は確実に変化している事実と、その核となる自分自身の変わらぬ想いの狭間の中で、果たして死ぬまで訪れる新しい1日、1日を新鮮に迎えることができるのだろうか?
明日があることで今日を曖昧に生きているような気がしてならない。

確かに何も変わらない今日であり昨日だけど,決して2度とは訪れない。
だから"いつか"のためにやりたいこと、思っているのに明日以降のことに想いをはせすぎてやりたいこと、言いたいことを躊躇しないようにしようと思う。
昨日をやり直すことはできないように、明日がやってくる保証はどこにもないのだから。

※そんなことを考えていたら深夜のNHKでアニメ版”時をかける少女"の細田守監督の番組をやっていた。宮崎駿にしてジブリに入ると君の才能が活きないといって入社を許さなかった!?今後の日本映画界の逸材である。
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2009-09-06

The Debate

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私の大好きなドラマ ”THE WEST WING"。
今は最終のseason7、実はこの途中でバートレット大統領の首席補佐官、このシリーズではサントスの副大統領候補レオ・マキュギャリー役の名優ジョン・スペンサーが心臓発作で急逝してしまったことから、予定していたseason8を止めたという噂がある。もともと当時のオバカなブッシュ政権とは逆に極めてリアルな世界情勢に合わせて有能な大統領とそのスタッフの活躍を描いているこの作品は、ドラマと判っていてもブッシュでなくバートレットの方が本物だったらどんなにいいかと思わせる質の高いドラマである。

因みにジョン・スペンサー演ずるレオはseason6で心臓発作で倒れて首席補佐官を解任(実は大統領と意見の衝突があり解任直前でそれが心臓発作の遠因のように描かれている)されるのだが、新聞でジョン・スペンサーの訃報を聞いた時、あまりの類似性というか偶然に、亡くなったのはレオの方かと混乱してしまうほどだった。
更に言えば、以前にもご紹介したように最後のシーズンでバートレットの後任の大統領は初の有色人種(ヒスパニック)のサントスがなるのだけど、これはオバマ誕生を予感させる内容になっているというか、オバマに合わせて脚本を書き上げたと言われている。もちろん当時(2004年時点で)は、オバマは民主党の候補にすらなっていない、当時の民主党内の候補ケリーを応援する1上院議員に過ぎなかった。しかし、理想の大統領を描こうとするスタッフにとっては何かインスパイアさせるものがあったのかも知れない。

(以下はTHE WEST WINGの紹介からの抜粋です)
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バートレット政権の次期政権を担う大統領候補選びが始動するシーズン6では、次期大統領候補として民主党のマシュー・サントス(ジミー・スミッツ)が新たに登場する。このマシュー・サントスはなんと、オバマ大統領をモデルにして生まれたキャラクターなのである。

本国でシーズン6が放送された2004年、一躍注目を浴びた政治家がいた。ジョン・ケリー議員が立候補した2004年大統領選の党大会で、イリノイ州の若い政治家が基調演説で「人はみな平等であり、ブラックのアメリカも白人のアメリカもラティーノのアメリカもアジア人のアメリカもない、ただあるのはひとつのアメリカなのだ。」と感動的なスピーチを行った。自分にチャンスを与えてくれたアメリカという国をたたえたスピーチは高く評価され、一斉に全米の注目を浴びた、それがバラク・オバマ上院議員(当時)だった。

オバマ議員のスピーチに感銘を受けた「ザ・ホワイトハウス」の脚本家(アル・ゴア元副大統領の元スピーチライター)は、すでに、ラテン系俳優ジミー・スミッツがキャスティングされていたことから、特に人種や社会問題に対するオバマ議員の考えを参考にしてマシュー・サントス役を書き上げていき、演じるジミー・スミッツはオバマ議員のスピーチを研究、実際に会って話をするなど、マシュー・サントスは当時のバラク・オバマ議員をモデルとして作られたのだった。(実際、マシュー・サントスとオバマ大統領は同じ1961年生まれで、共にボブ・ディランファン。)

一方共和党からの大統領候補としてアーノルド・ヴィニック(アラン・アルダ)というキャラクターが登場するが、こちらもマケイン氏を彷彿とさせるキャラクターで、党の中では少数派の自称マーヴェリックというベテラン政治家、しかも年齢までマケイン候補と同じなのである。初の白人以外の大統領になる可能性を秘めた若手ホープと共和党のベテラン政治家が大統領候補・・・まるでこの前の大統領選とまったく同じシチュエーション?! それにサントスの前に立ちはだかるさまざまな試練は、人種に関することや若さゆえの経験不足を攻撃されるのをはじめ、まさにオバマ大統領が切り抜けてきたものと同じであり、話題になる社会問題や両者の政策にいたるまで、2008年の大統領選のそれと非常に似ているのである。

2004年から2005年にかけて制作されたシーズン6は、まるで2008年の大統領選をドラマ化?!しているかのような展開を迎える。実在する若手政治家をモデルにしただけのはずだったのが、いきなり4年後を大胆予測してしまった?!いったい脚本家がどこまで4年後の大統領選を予知してしまったのか、感心しながらぜひ楽しんでいただきたい。
※以上がサイトからの引用です。

ついでに言えば、season3途中では例の9.11事件が起きて、半ドキュメンタリー風の特別番組"イサクとイシュマエル"も話題になった。あの異常な空気の中で、偏見では何も解決しないことをテレビ人としてしっかり表現できるこの番組のスタッフに敬意を表したいと思った作品である。空気に流されない、信念をもった姿勢は民主党政権になったとたん急に態度を豹変させた某国営放送の連中には爪の垢でものませてやりたい。

さて、このseason7は2年間に渡って行われる大統領選をシリーズ通して描かれているのだけれど、そのエピソード7"The Debate"は、全編が共和党候補のヴィニックとサントスの討論会なのだけど、これがすごい。
何が凄いって全米で放映された時は生放送されたのだ。確かにいつもは映画のようにフィルムでの放映だけど、この回だけはビデオ映像だった。すべてシナリオどおりだとしたら45分出ずっぱり、しゃべりっぱなしの二人は台詞を覚えるだけでも大変だろうに。更に全米ならではというか東部と西部の二つの時間があるので、生放送も2本だて?で実施したそうなのである。しかも、内容が少し違うというのだから・・・
ご覧になれない方への説明するのは困難だけど、それはまさに本物の大統領候補による討論会と言っても何の疑問もおきない内容だと言えば、その凄さの何分の1かはご理解頂けるかも知れない。

だから、THE WEST WINGはやめられない。

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2009-06-17

詩のボクシング 1998

NHKのBS放送が20周年だそうである。
と言う事で過去の放送の中から評価?人気の高かった番組が結構多く放送されている。
テレビっ子の端くれとしては、落ち着けない状況である。
過去に見た番組もあるけど、見逃した番組もいくつかある。
EGPの週間番組表とHDDの容量をにらみながら録画する番組を物色していた。
それでも見逃したり、偶然見ていて慌てて録画ボタンを押したものもある。

そんな中で気になったものもいくつか・・
最初に目が止まったのは、本田美奈子さんと岩谷時子さんの病院内における交換ボイスレターのやりとりを綴った番組だった。本田さんは白血病で、岩谷さんは骨折で、お互いを気遣いながら、何一つ動画はなく、ボイスレコーダに記録された音声だけで繰り広げられそれは、その結末を知っているだけに涙が溢れてきた。まるでこうして編集されること、再起を信じながら、それでいて自分の最後も予期していたかのようなやり取りは余に切ないが、それでいて夭逝の歌手と詩人でもある老女の心の琴線に触れるやり取りに感動している自分がいた。

勿論、最近の作品としてあの歌手の35年目のライブの様子のものもあった。
何しろ今やNHK御用達の歌手でもあるので・・
それより何より団塊な世代は皆様のNHKとしては蔑ろにできないだろう。
それがBSであっても、というよりBSだからこそか?

また録画したままで見れていないものもいくつか。
メトロポリタン美術館早回りガイドというのがある。早回り用だけど、見る側は落ち着かないと見る事ができないというのは皮肉だ。

そして今日のテーマでもある”詩のボクシング
実はこれは微かに見た記憶がある。しかし記憶が定かでない。
伝説の2回目の大会。チャンピオンねじめ正一さんと初回の審査員でもあった谷川俊太郎さんとの戦いである。
1998年10月10日がその戦いの日。
正攻法で、詩人としての自負で戦う谷川さん。変化球中心に映像というか、テレビを意識して戦うチャンピオンねじめさん。
いろんな見方があるだろうけど、9ラウンドまで攻守ところを変える形で進んでいく。そして運命の10ラウンド目、くじで引いたキーワードで3分以内に即興で作る詩の戦いとなる。
偶然なのか、お互いが引いたキーワードはチャンピオンが『テレビ』、そして谷川さんは『ラジオ』。先攻のチャンピオンがテレちゃんとピーちゃんと直接テレビに対峙するのではなく音として捉えたのに対し、谷川さんは"紙に書いた言葉は消せるけど・・言葉として口から発せられたそれはどこまでも広がっていき消す事はできない"と言った時点で勝負は決していたと思う。最後、今日、今聴いた僕の言葉はすべて忘れてください。と締めくくった時点でチャンピオンだけでなく、観客、視聴者までも、正にノックアウトしてしまった戦いだった。

私はふと、何年か(何十年?)か前の小室さんと谷川さんのジョイントコンサートのことを思い出していた。小室さんは谷川さんをはじめ名だたる詩人の詩に見事なまでに曲をつけて歌にしてしまう天才だけど、それを目の当たりにした谷川さんが”あ~あやって歌うように朗読すれば歌になるんだ簡単じゃないか"とおっしゃったのを。当然、小室さんは苦笑・・。少なくとも、谷川さんは自らの詩を朗読する詩人としてはNo.1だと思う、というか朗読することを前提に創作されているような気がするのだけれど・・

さて、この番組、ギャラリーも豪華だった。何より、六文銭とのゆかりの深い方々が多く登場していた。詩のボクシングということで、中原中也記念館からの中継もあったし、佐々木幹郎さんも屋台での審査員として出演されていた。そして、詩のボクシングへの出場を問われたのに対し”いや~僕はこうやって屋台でわいあいがやがやと言いたいことを言っている方がいいよ"とおっしゃっていたのが印象的だった。

詩のボクシング。実は今も続いている・・が、
このイベントのプロデューサーである楠まさのりさんは、2回目にベストバウトを見せてしまったと回顧していたのは、多分本音だろう。

夜中に書き出したこの記事。何やらまとまらなくなってきた。
考えてみると短歌会のように、その場で同じ物を見て詠い合う形って,実は詩の原点のようなのかも知れないと思った次第。
そして本人に変わって違う命を吹き込んできた小室さん,六文銭の先進性をあらためて感じることができた番組だった。

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2006-12-16

ウイリーネルソン

モンク(1st season)を見ていたら、ウィリーネルソンがゲストだった。モンクを知らない人にはなんのこっちゃだろうけど、超潔癖症の変人探偵モンクが、鋭い洞察力で難事件を解決するコメディだ。
じゃあウィリーネルソンって誰だってことになるけど、ボブディランとは違う意味でアメリカの小室さんみたいな人って言うといいのかしら?カントリー&ウェスタンの大御所である。

簡単な粗筋(考えてみると矛盾する言い方!)は
金銭問題で揉めていたネルソンのマネージャーが射殺された。
殺害現場にはネルソンと盲目の婦人。婦人の証言と監視カメラの映像からネルソンが容疑者に。ネルソンの大ファンであるモンクだけが真犯人探しに。 実は盲目の婦人が盲目になった理由は15歳の時の交通事故が原因、その事故で両親も失っていた。ところが1年前、スーパーで転倒した際、奇跡的に片目の視 力が回復していたのだ。ということで真犯人はこの婦人、予想外に現れたネルソンに罪を被せたという次第。まあご都合主義的な話だけれど、このドラマの見所 は全編を通して何故モンクが婦人の視力回復を確信したかが、極めて些細な事実の積重ねで解き明かされていくという点、当初何の関係もないと思ったエピソー ドがちゃんと筋道の中に配置されたヒントになっていたというところである。謎解きに使ったストリーカー(ストーカーではないよ。これも懐かしい言葉)も最 後の落ちにちゃんと使われているあたり芸が細かい。エミー賞コメディ部門の常連なのもうなづける。

因に肝心のウイリーネルソンは当然ウイリーネルソンとしての出演である。吹き替えなのでよくは判らないが、見た目だけは結構な演技派ではあった。 ところで何故婦人が殺したのかって?実はそのマネージャーが飲酒運転でその交通事故を起こしていたのである。なのに業務上過失致死とかで1年だけの懲役だ けで出てきたのが許せなかったとのこと。でも婦人は最後にモンクにお礼を言った。”だって他人に罪を被せたことで夜も寝むれなかったもの"だって。数年前 のものの再放送だけど、結構タイムリーな内容でもありました。

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2006-10-22

10/21のドラマ

元祖テレビッ子のTVダイアリーを不定期アップします。
TVと言いながら地上波だけでなく、CS、BSの中から気に
入ったものおすすめ作品をピックアップします。
放送日と視聴日がリンクしませんが
これはDVDレコーダーのなせる技とご理解ください。

今日の視聴ドラマ
1)相棒シーズン4 
2)HOUSE
3)ドクターコトー2006
4)時効警察
5)CSIマイアミシーズン2
本当はエイリアスのシーズン3最終回とデスパレートな妻たちも
入れたかったけど、それはまた次回ということに。

相棒はシーズン5が始まっていて、シーズン4は昼枠での再放送です。ご存知ないかたのために簡単に紹介すると水谷豊扮する警視庁一のインテリ変人警部杉下右京とガサツながらも熱血漢(ありきたり)コンビをくむ亀山刑事(寺脇康文)が警察組織の中でつまはじきにあいながらも難事件を解決していくというストーリー。これだけ書けばどうってことないドラマですが基本的に脚本がしっかりしてます。主には輿水泰弘さんですが、理由はわかりませんが結構何人かの競作になっています(若干出来不出来はありますね)平均で15%程度の視聴率なのでテレ朝にしてはドル箱なのでお金もかけられるからだと思います。
まあ水谷豊の奇人変人振りと捜査1課の憎まれ役の連中が全体の中でこのドラマを魅力的にしている要因だと思います。特にメッセージ性が強い訳ではありませんが良くできたドラマとしての紹介です。
ひとつ忘れてた、何回かある岸辺一徳と津川雅彦が出る回がおすすめです。

249162247_234s 続いてHOUSE これはCSのFOXで放送中の病院ドラマですが、よくこの内容でドラマになるなって思う内容です。これもCSIやERのヒットがあってはじめてできたのかなと思います。脚の悪い超偏屈のハウス医師がスタッフ(またこれも疑心暗鬼の専門家チーム)に指示を出して正体不明の病気の内容を突きとめていくという内容。この症状ならこの病気とこの病気の可能性があると指示をしながら解明していきますが、内容が正解なら是非本物の医師に見て欲しいと思う内容です。番宣ではブラックジャックといっていますが、はでな手術シーンがあるわけでなく、あくまで処方をみせるドラマである。
そして何よりこの内容で、ながら視聴を許さない字幕ドラマなのでついつい引き込まれていくという次第です。私が見るというか字幕でも見たいドラマはこのHOUSEと今、休止中のボストンパブリックかな?ちなみに今回は原因不明の出血で入院した患者に対し、いろいろ原因を追求する過程で、ついに肝臓移植となる寸前、死んだペットの猫がナフタリン中毒だったことを墓を掘りおこして解剖して突き止めたという内容。
これだけでもすごいのに、その原因がシロアリが大量に発生することによってシロアリ自体がナフタリン成分を発生させるってことって知ってます?

ああもうこんなに書いちゃった。まだ3つもあるのか!?
じゃ残りは軽めにしようかな。

ドクターコトー2006
まあこれは特に説明はいらないでしょう。まあ計算されすぎた内容であるので割引ますが、すべて平均点は高いと思います。私の視聴ポイントはつぼを押さえた演出と吉岡秀隆の演技そしてなにより中学生になった富岡涼の成長確認というところでしょうか?多分彼はうまく育てば吉岡秀隆を超えることも可能かと思います。まあ変な見方っていわんでください。ちなみに今回は大好きな石橋連司さんがいい味だしてました。
(でも石橋連司といえば霧雲仁左衛門の木鼠の吉五郎役ですが)

249162247_16s 続いて時効警察・・おいおい趣味がわからないと言わないで。これは思ったよりずっとよかったというドラマです。別にテレ朝ファンというわけではないけど軽〜く、肩の力を抜いたコメディー架空警察ドラマです。
調べてみるとほとんどが脚本と演出が同じ人、しかもこちらも何人かによるという競作ドラマです。深夜枠でも10%弱の視聴率もわかる気がします。
(ちなみに私はCSテレ朝チャンネルですが)
オダギリジョー演じるダメ警官が趣味で時効になった事件を解いていくストーリー。つまり解決しても何の意味もないところにこのドラマのきもがあります。ちなみに今回は駅のホームでの同僚突き落とし事件。その時の駅売店の店員の証言で事故として処理されたものの、事件性有りとして継続捜査されていたものが時効を迎えた。しかし調べてみると証言をした店員と疑われた会社員が結婚していることが解った、という内容。解決後犯人の会社員が"私は事件後,今まで罰を受けていました"と話す。そしてめだたく解決後にオダギリから犯人(時効になった)に
渡される誰にも言いませんカードが笑わせます。
まあチャンスがあれば騙されたと思って見てください。

最後はCSIマイアミ。大ヒットドラマのCSIのスピンオフドラマです。シーズンをまたぐ以外は一話完結なので、実質45分で事件から解決まで見せるためにまずテンポがいい、スタッフ一人一人の背景をあらすじに織り込んでいる、CSIならではの科学捜査の技が堪能できる等総指揮ジェリー・ブラッカイマーお得意のドラマである。ちなみに今日は金持ちのぼんぼんがバーの経営免許欲しさに同業者と共に強盗に襲われた振りをして殺すという内容。ファミリーお抱えの弁護士とCSIスタッフの父であるアルコール依存症の弁護士のエピソードを交えて解決する。
まあ見なくてもいいが、見るのなら損のないドラマという所か?

今回はここまで。

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