2011-07-02

うたのちから CMのちから

2011年3月12日

そう震災の次の日

九州にとってはとても大切な日だった

九州新幹線全線開通

それまで盛んに九州地区で流されていたCMが

震災自粛ということでお蔵入りになってしまった

しかし

このCMこそ、まるで震災を予期していたかのよう

この国に失われて久しいモノを見事に表現していると思う

九州がひとつに、実は日本中のこころをひとつにするためのように

マイアヒラサワの歌は

意味が判らなくても十二分にこころ揺さぶるのだけれど

歌詞の意味を知ると

まさに震災以後を見据えていたかのような錯覚を覚える


マイア・ヒラサワ BOOM
♪あなたのそばへ行きたい そう寒すぎない遠すぎないところ
帰りたい 家に 家に 家に
 世界がだんだん小さくなっていくその間に
 行こう 行こう 行こうよ
 私たち仲間なの 歌だけじゃない
 でも歌うのが好き
 本当はね、歌っているばかりじゃないのよ
 歌い続けたフレディみたいに
 この人、私に似てる
 ワクワクしている間 BOOM BOOM BOOM もう最高!

 世界を見てみたい
 遠くからでもなく 上からでもなく
 そこに加わりたいの
 私そんなにに強くないの、あなたはどう?
 だから一緒にいこうよ 夢心地なの
 さあ行こう 行こうよ
 私たち仲間なの,歌だけじゃない
 でも歌うのが好き
 本当はね、歌っているばかりじゃないのよ
 歌い続けたフレディみたいに
 この人、私に似てる
 もうすぐ貴方に逢える
 BOOM BOOM BOOM もう最高!


後付けされたあまたの震災CMよりも、ACよりもこのCMには力があると思う

マイア・ヒラサワ BOOM+九州新幹線開業予告CM

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2010-10-17

恥の上塗り、ここに極まる。腐った天声人語

いや~噂には聴いていたけど、
これほどの酷さとは思わなかった。
朝日の天声人語と言えば、朝日新聞の顔、ある面社説よりも大事なものと
思うけれど、驚き以上に頭おかしいんじゃないのと思ってしまう。

よく,大学の入試問題にも例文、いい文章として出題されるらしいけれど
こんな文章だすようじゃその大学のレベルが疑われるだろう。

正直突っ込む気すら起きないが、
果たして、こんな文章が約1000万部も全国にバラまかれる国って
その国自体もお里が知れてしまう。

悪いことは言わない。
朝日新聞にジャーナリストとしての良心が少しでも残っているのなら
謝罪文とともに即刻この天声人語を削除すべきだろう。
少なくともこの筆者はいますぐ筆を折る事を進言したい。

今でもキャッシュで読めるのでご存知ない方はこちらを
2010年10月6日朝日新聞天声人語>小沢の強制起訴が決まった翌日である。

少なくともこの下りは教養のないヨッパライの戯言である。
▼推定無罪とはいうが、一般公務員は起訴されたら休職となる。郵便不正事件で 不当逮捕された村木厚子さんは、5カ月も自由を奪われ、復職までの1年3カ月を無駄にした。立法という究極の公務に携わる小沢氏も、「政治休職」するの が筋だ
※2010/10/6朝日新聞天声人語より引用。

どう読んでも村木さんが不当逮捕されたことは仕方ないと読める。不当逮捕でも起訴されたんだから休職も復職までの1年3ケ月も仕方なかった。だから小沢も起訴されたんだから政治休職すべきとは論理破綻どころか、お上が一番上で下々はお上が間違っても従うのが筋と言っている。これがジャーナリストの書く文章なんて信じられない。

300歩譲って、日本の検察は有罪にならないものは起訴しない。事実有罪率は99.9%だ。だから起訴された者に推定無罪は適用できないと言いたいとしても、少なくとも今回の検察審査会の結論は、裁判にかけて欲しいということで有罪か否かを裁判で決めろという権限しか与えられていない。(その内容の稚拙さ、職権乱用拡大解釈があることはひとまず置いたとしても)その意味では、真の意味での推定無罪の観点で物事をとらえなければいけないのが、少なくともジャーナリストの常識の常識だろう。それができないのなら、公器なんて言う資格もなければ、単なる政治業界紙でしかないだろう。

怒りより情けなさが先に立つ。
朝日新聞には、政府/軍隊の機関誌として日本の軍国主義の片棒を担いだという反省も自覚もなくなってしまったのだろうか?

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2010-10-08

まだ見て見ぬ振りですか?

今週の中日新聞/中日スポーツの記事が笑わせる。

最高検察庁の取り調べを受けている元大阪特捜部副部長、
検察はこれまでどおり外部との接触を一切禁止していたが、大阪地裁がこれを認めなかった。これはこれで、多くの特捜扱いの容疑者の多くが検察側のシナリオどおり容疑を認めない限り外部との一切の接触を認めなかったし、保釈も認めず、あの村木さんも160日、再び収監された鈴木宗男や佐藤勝氏などは、なんと1年以上も勾留を続けていたのに、検察官だからということなのか、まずは外部との接見を認めるなんてあまりにも平等性を欠くが、本来こちらがあるべき姿だろう。
そしてそこで笑える話その1が新聞に踊った。

曰く"加賀元副部長、聴取の可視化を求める!”
その理由が供述していない話、認めていない容疑を認めたように報道されている・・

おう、それを言うか?自分達がさんざんやってきたことじゃないの。
立場が変われば、そこまで言うのか・・
しかし,考えてみればそうした手法でやってきた本人だから妙に説得力がある。
つまりこうして無実かも知れない容疑者を99.9%の有罪率の裁判に送り込んでいたことを当事者が認めているようなものだ。
一見、天に唾することだけど、どうせなら、こうした検察の悪しき慣習を白日のもとに曝す先駆者となれば、救いがあると思う。
でも、この事実に敏感に反応するメディアがないんだよね。ホント記者クラブメディアは腐り切っていると思う。

そしてだめ押しの笑える話が今日あった。
さすがに刺激的な内容なのか,中日新聞本紙ではなく中日スポーツだったが。
しかしとの中日スポーツ、名古屋地区では宅配率が高く、中日新聞についで発行部数が多い。朝日新聞より多いと言えばお判りだろう。
だから、そう中日新聞と一緒に購入する家庭が多いという事で、政治的な記事は滅多に掲載されないのだが・・・

タイトルがすごい。
"否認なのに「認めた」大阪地検特捜部がリーク"
"前田容疑者世論操作で筋書き固めか"
内容は例の村木さんの事件のもう一方の被告であった印刷会社会長が取り調べで否認をしていたにもかかわらずNHKのラジオで容疑を認めたというニュースが流れたのを聞いて抗議したということである。こういう場合、NHKを含めた記者クラブメディアは"関係者からの取材で"とか"関係者によれば”という常套句で、検察側のリークをあたかも事実のように垂れ流す。つまりこんなことは日常的に行われているのだが、関係者を含めその構造が明らかになることはほとんどなかった。その意味では画期的なことなのだが・・こうした手法が検察の常套手段であることはメディアは当然知っていながら、情報欲しさに見て見ぬ振りどころか、その片棒を担いできたのである。

しかし、これに対してもスポーツ新聞でお茶を濁して、本紙ではほとんど扱わないというのはどうした感覚なのだろうか?

これが
腐り切った日本のエセジャーナリズムの姿なのかも知れない。

まだ気づかない方はいい加減に判った方がいいと思うけど、
だから,こんなもたれ合いの関係に金まで絡んでいる官房機密費なんて話題にしたくないわけだ。

そしてこれだけ書いた中日スポーツの記事でも、この前田検事が小沢の陸山会事件の中心的に事情聴取をした検事であったことには触れていない。
本来なら前田が関わった事件はすべて再調査しなくてはならないのに、村木さんの事件は証拠ねつ造だと騒ぎながら、小沢に関しては都合が悪いから知らんぷりというのは余に虫がいいというか、ジャーナリズムの風上にもおけない行為だと思う。

そして本来の嫌疑にない内容を理由に強制起訴とした今回の検察審査会の暴挙に対しても都合が悪いのか何ら検証さえしないと言うのは、真実を求めるというより自分達に都合が悪い物は扱わないという情報操作以外の何物でもない。ついでに言えばこの検察審査会の平均年齢30歳!と言われる連中についても,準公務員として職権乱用罪で訴えられても仕方ないくらいだと思う。

しかも、そんな検察審査会のでたらめな強制起訴に乗っかって偉そうなことを言っている世間ズレした石原や小泉ジュニアはますます愚かに見えて来る。
このことは小沢がどうのこうの問題ではなく、極めて意図的に無実の一市民がいつでも犯罪者に仕立て上がられることを意味している、そのことを問題にしなくてはならないのに、間違ったことでも都合のいいものは利用するって言う態度は魔女狩りの傍観者以上に罪深いと思う。
まったくメディアがメディアなら政治を家業にしてしまっている2代、3代目も困ったものである。

2010年10月8日付 中日スポーツより
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2010-10-06

メディアの恥の上塗り 小沢強制起訴の恐ろしさ

素人の検察審査会が小沢を起訴相当と下した翌日、
主要新聞各紙の社説は小沢の議員辞職、離党を促すもの一辺倒だった。
この状況に何やら背筋が寒くなるものを感じたのは私だけではなかったと思う。
いくら小沢嫌いのメディアとは言え、直近の菅谷さんや村木さんの例があったばかりの中、これほど一方的な論調ばかりになるこの国にジャーナリズムは存在するのだろうか?

何度も言うけど、これは小沢支持とか,そうでないとかの話ではない。
これじゃまるで中世の魔女狩りより程度が低いと言わざるを得ない。
思い起こされるのは茶色の朝だ。こんな世界がすぐ近くに来ているようで悲しくなってしまう。詳しくは以下リンク先に何故か全文がアップされている。
※茶色の朝 http://www.tunnel-company.com/data/matinbrun.pdf

それでも理解の進まない方の為に、今回小沢一郎が強制起訴された内容を記しておこう。
有り体に言えば当時の検察は民主党への政権交代の可能性が高くなった中、何とか検察の中に手を突っ込む可能性の高い小沢を追い込む材料を探していた。その結果見つけたのがこの案件だった。当然、この案件が目的でなく、所謂別件として取り上げて、そこから決定的な証拠を見つけるつもりだった。ところがどう捜査を進めても進めても起訴できる内容が見つからない。
仕方なく、その間リークという形で如何にも小沢が不正な行為をしたかのように記者クラブメディアを使って(上杉隆さん曰く既得権益を守りたい官報共同体)垂れ流し続けて世論操作をしまくっていた。まあ,今の状況を見る限りはその点については大成功だったと言える。
ところが起訴した秘書連中(石川、大久保氏等)は公判に入ると捜査中の供述調書は検察の作文であると否定した。実はこの取り調べをした検察の主要メンバーにあの証拠ねつ造の前田がいた。これも何故か意図的に報道されないが・・。当然ながら検察はそれを覆すだけの証拠も何もなかった。もともとそれをメインに小沢を起訴できるとは思っていなかったわけで、結果形ばかりの事情聴取を4回した挙げ句、検事総長自ら不起訴としたのだが、それを世論操作された1員のような素人の検察審査会が強制起訴したわけである。

この検察審査会の11人のメンバーも愚かだけど(あえて愚かとしたのは起訴相当とした理由のほとんどにまったく根拠がないだけでなく事実誤認も数多くあるので、素人だからと言えないくらい愚かさが溢れている)、その結論の尻馬に乗るメディアや野党の多くはもう一度以下の内容を確認すべきだと思う。

そもそもの嫌疑の内容は
 平成16年10月に取得した土地購入の内容を16年度に記載せず、翌年の17年度
 の政治資金収支報告書に記載した。記載し提出したのは起訴された石川、大久保
 氏等の秘書でこれらはすでに裁判が始まっているが、その内容を小沢に相談した
 かどうか、小沢が知っていたかどうかということなのだ。

つまり、16年度分として記載すべきものを忘れていたので17年度に記載した。記載忘れをメディアや検察は"虚偽記載"と呼び、その"虚偽記載”の内容を小沢に相談したかどうか、小沢が聞いていたはずだろうとして起訴するということなのだ。
"虚偽記載"と聞くとあたかも嘘の記載をしたとか、土地購入を申告しなかったかのようなイメージを与える。事実多くのメディアでは"土地購入をめぐる政治資金収支報告書の虚偽記載"としか伝えずこうした誤解、錯誤を意図的に助長させているのだ。因みに一般の内容で言えば、確定申告の際、経費として控除申請したものが税務署がそれは経費ではありませんとして申告し直す程度の内容である。もし、この論理がまかり通れば、確定申告虚偽記載として一般人もどんどん起訴されるようなものだ。
それをあえて詳しく説明をしようとしないのは、明らかに悪のイメージを意図的に拡げようとしていると言われても仕方あるまい。

そして大新聞の社説は、記載した年度が1年遅れたことの相談を受けたかどうかがまだ決着つかない内に議員を辞職せよと言っているのだから滅茶苦茶な話だ。

小沢にしろ,秘書の石川にしろ選挙民により投票で選ばれた代議士である。その民意をこの程度の内容、しかも素人の検察審査会11人の結論、さらに言えば起訴しただけで有罪と確定していない時点で、その民意を蔑ろにしろと言えるのだろうか?

本来なら、その内容を詳細に検証すべきメディアが馬鹿の先頭を走っている。そんな国ってこの21世紀に存在していること自体が恐ろしい。

何よりそのメディアが自らに向けられた官房機密費の問題については一言も論じないどころか検証すらしないわけだから、小沢に説明責任云々を言う資格はないと断言できる。

本当にこんな馬鹿なメディアは一刻も早くそう取っ替えしないと
冤罪と不正まるけの国になってしまうと思うのは私だけか?

因みにこの問題を正確に論じているのは一部のラジオメディアだけ。
TBSのキラキラと文化放送の大竹まことゴールデンラジオだけなんだが・・・
後、久米さんもかなあ~、その意味でも金太郎飴じゃないニュースステーションは大事な番組だったのかも知れない。

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2010-09-05

黒のレギンス

この夏、気象庁も認める異常気象の高温の猛暑日が続く。
何せ、8/31にこの夏最高の37.3度を記録したかと思ったら、
9月最初の土曜日に38度だって!(救いは多少夜はましってとこか?)

そんな暑さの中、もうひとつこの夏に異常増殖したのが黒いレギンス。
まあ、女性のファッションのケチをつけるつもりは毛頭ないが、美的にも、機能的にもついつい一言いいたくなってしまう。

レギンス、有り体に言えば女性用の股引である。(女性の皆さんゴメンナサイ)トレンカなんていう派生種もあるが(こちらは野球のソックスみたいに足裏にひっかけるのがついている、大昔のスキーパンツとも言えるが)、一昔前はスパッツと呼んでいたが、いずれにしてももともとは防寒具の一種だったように思う。

それがこの猛暑に大増殖である。
しかも圧倒的に黒が多い。股引と言ったが、厚手のパンスト、足首から先がないタイツみたいなものなので、暑さとは対照的なファッションのはずだが・・
確かに冷房が強すぎる中、冷え性の女性にはありがたいアイテムなのかも知れないけれど、その増殖ぶりをみると決して冷房対策とは思えない。

まあ、見た目が暑苦しいとまでは言わないが、それと合わされるアイテムによってはもう少しなんとかならないのっと、逆セクハラのような感じも受けてしまう。
個人的に許せないのはジーンズ系のショートパンツとの組み合わせ。まずシルエットが良くない。埴輪みたいって言ったら言い過ぎかしら。何より機能的にもおかしんじゃないのって。暑いのか、寒いのかはっきりしてよって感じかな。まるで超ミニの制服の女子校生がスカートの中にジャージを履いてるみたい。
短い脚を少しでも長くみせるために短いパンツを履いて、締まる黒で細く見せたいんだろうけど、シルエット的にも見た目も決して美しいとは思えない。
類似のファッションで、短いチェニックや長目のオーバーブラウスの下に何も着けずにレギンスだけっていうの、これも犯罪に近いよね。脚を長く見せたいのは判るけど、ある面お尻丸出しで歩いているのと一緒でしょ。階段やエスカレーターでこんな人の後ろには決してなりたくないですね。

もうひとつはレギンスそのもので、裾の部分がレースになっているもの。もともと股引っていう下着感覚の部分を強調しているみたいで、喜んで履いている人の気が知れない。

そんなことを思っていたら、秋のトレンドはレギパンだって!?
今でもジーンズ柄のレギンスもあるけど、いよいよ堂々と厚手のパンストだけで街を闊歩する女性が増えるのかしら。

全員が全員黒木メイサじゃないんだから、流行っていればなんでもいいって言うんじゃなくて、くれぐれもご自分に合ったファッションを楽しんでくださいねって、猛暑の秋に考えてみた。
これも暑さのせいと言う事で女性の皆様、お許しを・・
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2009-09-24

マニフェストより大切な公約 民主党の限界

民主党よお前もか!

民主党がまだ野党だったころ、少なくとも与党よりもまともな政策がひとつあった。それは、政治の場面での記者クラブからの解放である。
そう、あの小沢のスキャンダルの時も記者クラブ以外のメディアにも記者会見を解放している。
実は日本のメディアは北朝鮮以下の閉鎖社会なのである。そのくせフィクサー気取りで総理大臣の首のすげ替えを画策していた渡辺某を筆頭に、誰にも与えられていないのに権力を持っていると錯覚している組織なのである。

ホワイトハウスの記者会見をご存知だろうか?
基本的にはメディアの制限はない。
当然、記者会見はホワイトハウスの広報、報道官が取り仕切る。
無論、会見場は誰でも入れると言っても厳しいセキュリティチェックを受けてのものであるのは言うまでもない。
そして肝心の会見は記者と報道官の真剣勝負の場でもある。

それに対し日本の官邸、否警察でも地方議会でもすべて地方地方にある記者クラブが会見を仕切っている。何よりその記者クラブの会員でないと会見場に入りさえできないのだ。
そして、会見自体はなれ合いの出来レースで形式的に行われている。
質問も幹事社が取り仕切り、政治家がきかれたくない質問はしない。
しかも会見後各社の記者が会見内容の擦り合わせを行い、翌日の新聞にはほとんど一字一句違わない会見内容が並ぶ。
海外のメディアから見ると信じられない光景である。
そのくせ、政府高官のオフレコ会見とか,リークを餌にどんどん政治家側に飼いならされていく。
それを日本の国民へ真実のニュースとして垂れ流し、洗脳していくのだ。

よく政官財の癒着構造と言われるけれど、
実は政官財&メディアの癒着がこの国の民主主義の進歩を阻害している。
変な言い方だけど韓国でさえこんな制度はないのだ。

その意味では日本のメディアは共産圏以下とも言える。

そして、そんな記者クラブを解散させると言って政権を奪取したのが民主党なのだ。

それが権力を握った途端、平野某官房長官の入知恵か,はたまた官邸記者クラブにたらし込まれたのか、こんなマニフェストよりも何よりも大切な公約を反古にしてしまった。
この罪は極めて重い。
これじゃ、官僚政治からの脱却もおぼつかない。ぞ。

微かな期待は外務大臣となった岡田が、外務省の会見は記者クラブ以外にも解放したことだが・・。ということは民主党としての判断ではないのだろう。
やはり平野か・・民主党が早く目覚めることを期待して。

●以下は理想の時代の民主党
http://www.j-cast.com/2008/12/30032953.html

●そして裏切りを受けた後、
http://diamond.jp/series/uesugi/10094/

恨みつらみの前にもっと真っ当な話として、
これ以上記者クラブをのさばらせてはいけない理由を。
(田中繋がりで田中康夫ちゃんも一押しの田中良紹さんのコラム)
▶なせ記者はバカになるか。

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2009-05-17

THE WEST WING とキングコーン

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私のブログへのアクセスで一番多いのは、記事が圧倒的に多いおけいさんや六文銭(まる六)に関するものではない(少し涙)
おけいさん関係は第3位かな?
一番多いのは”キングコーン"に関する記事なのだ。この記事に1日100件以上のアクセスが数日続いたことがあるので驚いたことがある。
原因は私の力というより人気ブロガーの石塚さんがキングコーンの紹介に私の記事を案内して頂いたのが大いに影響したのは明らかだった。
※映画"キングコーン"


その映画"キングコーン"本国では2007年公開だが,今年ようやく日本でも公開されることになった。詳しくはリンク先か私のブログをご参照頂ければ助かるが、簡単に言えば、アメリカでは日本の米以上にコーン=トウモロコシが国策作物になっている。とにかく補助金まみれで作れば買い上げてくれるのでバカらしくて他の作物なんかつくらなくなるくらいなのだ。それだけなら単なる農業問題だけど、このコーン遺伝子組み換えで天候や虫の被害にもべらぼうに強く、生ではまずくて喰えないただひたすら澱粉=コーンスターチを生産する原料するためのもので、アメリカのみならず世界中の食の輪廻の大本に位置する代物なのだ。
たとえば乳牛/肉牛はこのコーンをベースに抗生物質を配合された飼料で育っている。余談だけど映画の中には反芻する牛の胃酸はとっても強力なのに消化の良すぎる飼料の性で自分の胃に胃酸で穴をあける牛が続出いているという衝撃的な映像もあるそうだ。更にコーン油だけでなく一般的な甘味料である果糖ブドウ糖はコーンシロップがベースだし、キシリトールの原料もコーンの芯から作られる、更にはもコーンスターチからはポリ乳酸という環境にやさしい?というプラスチックの原料としてポリ袋が作られる。

つまり、たとえばマクドナルドでコーンで育った牛のハンバーガーとコーン油であげたポテト、コーンで作った甘味料入のコーラやジュースをポリ乳酸でできたポリ袋に入れてもらうとすれば、正にコーン無の生活などありえないことになる。

さて肝心の映画の内容は、学生二人がそんなトウモロコシ作りに挑戦。それを追いかけていかにアメリカ人の食生活がそれに依存しているかをアピールするのだが、その後の現実では原油高騰(サブプライムバブルによる)を受けて、そのコーンからエタノールを精製するという更に更に利用範囲が拡大させて、結果アメリカの国内農業問題をとおり越して、バブルマネーが更なる金を求めて地球の酸素の供給基地である熱帯雨林をも伐採してトウモロコシ畑にしようとするに至って、地球全体の環境問題まで拡大していってしまった。サブプライムが経済理論の原則に則って破綻していった何がエコかなどという化けの皮が剥がれてしまったのは記憶に新しい所だろう。
当時の風潮で言えば、CO2の排気権さえファンドマネーが投機の対象にする始末であった。金になるなら地球全体の環境なんかおかまい無しに熱帯雨林を焼き尽くし(これだけでもCO2が増加するし)ECOの名のもとに効率の悪いアルコール精製のためにトウモロコシ畑にしようとする本末転倒の発想が金融バブルの崩壊でひとまず歯止めがかかったことは、経済理論以前の地球の反撃なのかも知れない。

一連の情報の参考データは以下で
http://bb2.atbb.jp/alternative/viewtopic.php?t=796&start=0&postdays=0&postorder=asc&highlight=

さて本題?
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実はこの”キングコーン"てっきり映画のための造語だと思ったのだけど、実はすでにこのタイトルを使ったドラマが存在していた。2004〜05年放映のTHE WEST WINGのシーズン6、そう私の大好きなドラマである。まあ、金融バブルの張本人であるアメリカで、大統領とその側近を描いたドラマでその危うさを描いたドラマがあったというのは、その先見性を評価すべきか、あるいはそれでもバブルに踊っていった現実を愚かさの象徴としてみるべきかは難しいところだけれど、THE WEST WINGの名誉のために紹介すると、アメリカの大統領と側近の日常を超がつくほどリアルに描いてはいるが、現実はバカブッシュがイラク戦争にのめり込んでいく中でドラマでは、民主党政権のバートレット大統領(マーチン・シーン)の賢明な政権運営を描いているし、キングコーンのエピソード自体は、オバマをモデルとした無名の大統領候補の苦闘を描いたものであった。
現実にも全く無名の泡沫候補扱いだったオバマに注目してそれをモデルとしたドラマを作っていたというもうひとつの先見性(ドラマでは数年後のオバマの誕生を予見したように、この泡沫候補がやがて民主党候補となり大統領となるまでを描いているのだ)には、やはりブッシュ&ネオコン、金融ファンドの横暴にすでにアメリカ社会の中でも嫌悪感が広がっていたのがわかる。政治的にはその4年後オバマという形でバランスを取り戻したけれど、経済については破綻まで止める事はできなかったということか?

THE WEST WUNGのシーズン6の13話。民主党の指名を争う予備選挙はニューハンプシャー州で始まるが選挙戦略より自らの主張をアピールしたいサントス(大統領候補)はことあるごとに選挙参謀のジョシュ(元ホワイトハウス次席補佐官)とぶつかり合う。候補者達は最初の党大会が行われるアイオワ州に入る。アイオワは言わずと知れた中西部のコーン地帯、まさにコーン農家に対するエタノール助成金について賛意を示すことが大統領選を戦う上必須と言われる中、サントスは強い疑問を抱いていた。現実にも1Lのエタノールを生成するためには1Lの原油を必要とする。この矛盾を知った上でも助成金を支持しなくてはならない現実にサントスは選挙自体に疑問を抱くのだけど・・・。そうアメリカでは日本のコメ農家以上にコーン農家は圧力団体として絶大なる力を持っているのだ。

その回の邦題は「勇気ある演説」。そして現代は"King Corn"なのだ。2004年、まだ中間選挙も始まっていないというかゴアの得票を誤摩化してブッシュが再選した直後のドラマだった。
・・これだからTHE WEST WINGは凄いのだ。

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2008-12-27

年の終わりに・・

とは言えまだ1週間ほど残しているけど、このあたりで1年をおさらいしておこう。最近LIVEネタばっかりでお休みをしていたので少し長めの独り言です。

この1年を一言で言えば、新自由主義の終焉だと思う。
日本人は"新"とか"自由"と言う言葉をポジティブにとらえるのだが、究極の性善/性悪説を持ち出すまでもなく、その前提となるのはコモンセンス=常識が共有されていることが必要である。

ベルリンの壁の崩壊であたかも資本主義が善で、共産主義が悪と定義づけられてしまったけれど、実は共産主義も資本主義も市民社会を守る思想としては不完全であることが明確になっただけで、その優劣を意味するものではなかった。しかしどの時代にも扇動者とそれに乗るハイエナのような人種は一定数いるもので、そんな奴らが打ち出の小槌のように扱った思想が新自由主義だと思う。

アメリカや他の国家のように多民族が原則となるところでは法律という明文化された投網で人々のコモンセンスの最低限を維持する必要があるが、日本のように比較的少数の民族で成立している国家、共通言語なり歴史的な共通体験を礎とした国家においては法律以前の"当たり前の常識"が人々の行動規範となっていたと思う。

そんな日本にアメリカを核とする扇動者一家の下っ端として登場したのが小泉/竹中ハイエナ軍団で"改革"とか"競争"というこれも耳触りのいい言葉を駆使してこの国に"新自由主義"思想を蔓延させた。彼らの悪行については、ここでも何度も述べてきたけど、結局彼らの浅はかさは競争の果てに何があるのかをイメージすることができなかった愚かさ、つまり彼らのいう競争は真に自由な競争ではなく、ハイエナ共に都合のいいハンディキャップ付のエセ競争であること、そしてその結末は寡占による独裁と独占で、弱者は更に切り捨てられるものであることだった。判りやすい例で言えば自ら政界を引退すると称して息子を後継者指名する愚に真の自由な競争を語る資格はない。

その結果がもたらしたものは、ホリエモン曰くの"法に触れなければ何をやっても許される"という人種の増大と市民の労働力さえもコストの一部にしか考えない企業屋どもの跋扈する日本社会だった。前にも書いたけれど、体の傷は癒すことはできるけれど痛んだ心は早計には回復しない。その意味でも小泉&ハイエナ竹中の罪は極めて重いといえる。

そんな奴らの後ろ盾だったおばかの枢軸ブッシュ政権が崩壊したのはいいNEWSであったけれど、その愚かな新自由主義のツケがサブプライムローンに端を発する世界的な金融不況である。

しかし、あえて言おう。この金融不況こそ、ベルリンの壁崩壊で壊滅した共産主義思想に続く資本主義思想の崩壊であることを。つまり、共産主義でもない資本主義でもない21世紀型の市民社会を律する新しい思想を生み出すきっかけにすべき新しい時代の幕開けと捉えるべきだと。

新自由主義、つまり金で金を作る現代の錬金術は大きな前提に成り立っていた。つまり資本主義の大原則拡大再生産が繰り返されること。しかし、地球は有限であり当然、資源のみでなくレミングのように全員で崩壊しない限り市場も有限である。
更に言えば資本主義は持つ者と持たざる者があることで成立する格差前提の思想だと思う。果たして67億の地球の市民が同等の生活水準を維持することを誰がイメージしているのだろう?もっと判りやすく言えば、13億の中国人民が1億3千万の日本国民と同等の生活をおくるとイメージすれば、それが消費するエネルギーに地球が持ちこたえるとは、よほどのオバカでも思わないと思うが・・。
これまではそれを誤摩化すために世界戦争を起こして体のいいリセットを繰り返すことで思想を長らえてきただけなのだけど。それに新自由なんてマヤカシの衣を着させてもさすがに限界がきたようだ。

結局のところ、資本主義を維持するためには持つ者と持たざる者の線引きがこれまでの国境ではなくその国内に引かれることによって、ようやく成立する思想であることを認識すべきだと思う。中国人民の生活水準がアップするのを支えるためには日本国内の格差が拡大しなくては地球規模でのバランスを取ることができないということにどうして気づかないのだろうか?
日本人の好きな言葉である"グローバル化"とは実はこのことであることに、そろそろ気がついてもいいと思うけど。

そして新自由主義にほだされた日本の企業屋連中が何をやってきたのか?企業としての収益のためにコスト優先というお題目で日本国内から仕事を奪い中国などコストパフォーマンスのある国へ仕事を移管しつづけた。更に言えば、元々派遣労働者とは労働者側が自ら持つ能力を提供するという労働者側にイニシアティブのある労働形態なのに、アメリカの犬どもは製造業にまでその範囲を意図的に拡大してきた。その結果は今吹き荒れているような派遣切り=つまり市民を原材料の一部のようにより安く入手できる手法、最適調達で切り捨てる状況である。その企業屋(あえて家とは言わない)は企業防衛、未曾有の危機に対処するためと嘯くけれど、雇用を市民を切り捨てて何のための会社なのか?裏返すと企業防衛のためには顧客さえも騙すと聴こえるのは私だけだろうか?

そんな企業に限って過去何年間は過去最大の収益とか栄華を誇っていたところばかりである。そのくせ内部留保とやらでその収益を正規社員にすら還元はしていない。そして派遣社員を切る片方の手で配当は増やしたりしている訳だから、こんな企業屋、その大半が経団連の正副会長経験者の企業ときているわけだから、企業屋の心までも新自由主義が浸食しているのだろう。
多分、彼らはグローバル企業として当然のことだと居直るかも知れない。しかしそんな彼らの作り出す製品を購入するのもその市民だということを忘れているのだろうか?

クルマ好きとして、少しクルマに焦点を合わせてみれば、正にこの当たり前のコモンセンスを忘れた結果が、一見超優良企業T社の現実である。その優良を支えていたのは、確かに日本企業ならではの技術の蓄積と勤勉さにあったことは否定しない。しかし、日本にはあるはずもない富裕層(確かに成金は山ほどいるけれど)とやらに焦点を当てたレクサスブランドを立ち上げ、そうグローバル化による敗者ではない勝者向けのビジネスの立ち上げである、サブプライムバブルに踊る北米市場偏重政策である。まるで総中流思想の恩恵で自らの企業体を拡大してきたことを忘れたかのように、バブリーな北米市場と格差肯定の富裕層ビジネスで更なる高みを目指したツケが今の実態だと思う。更には、新自由主義のもうひとつの犯罪である投機資金による原油高騰を逆手にハイブリット車で一儲けをたくらんだ結果が、投機バブルの崩壊で1/3になった原油価格がその足を更に引っぱっているという皮肉が、6000億の営業利益から半年余で1500億の営業赤字への急降下の要因だと思う。

しかし、事態はもっと深刻な状況だと思う。つまりこの会社(無論、他メーカーも大同小異だが)を支えてきたのが総中流意識のあすなろ族であったのだが、その過程である面、不要なほど購買意欲をそそり、日本の車検制度にも助けられ代替促進を計ることで企業規模を拡大してきたのだけど、一連の原油高騰と未曾有の景気後退により、そんな市民がそれほどクルマを保有すること、あるいは必要以上の頻度でクルマを代替することの無意味さに冷静さの中で気づいてしまったことだと思う。皮肉にもエコ替と称して低次元のCMを垂れ流すことによって、市民が何が本当のエコか気づかせてしまった。つまり、今後景気が回復してもクルマとしての市場の回復が極めて困難な状況だと思う。更にはそれ以上に北米市場が深刻であることは明確だから、単にエアポケットのような落ち込みでないことを自らが一番理解しているはずだ。
もともとの田舎企業、ましてや大政奉還が迫っている現実を考えると必要以上に引き締めたい気持ちはわからないではない。しかし彼らが真のグローバル企業を標榜するのであれば、こんな時こそ打つべき手だてはあるのだけれど。

20兆円もの内部留保を投機筋の配当、否自己株を買いあさっているので結局自分への配当を増やすことに当てるくらいなら、10年後、20年後のクルマ社会を見据えて、例えば非接触式の走行中充電機能の実験道路を作るとか、内燃機関に変わるパーソナルユースの移動デバイスの開発に大型投資を発表するような、企業として夢を語るような事業を宣言すべきであろう。自らがフロントランナーである自覚を持つべきで先頭をきって穴にうずくまる愚こそ、これまでその拡大に貢献してきた市民に対する背任行為だと思うのだがいかに。今のままじゃ、また景気がよくなれば儲けさせてもらいますという陰気な越後屋みたいなものじゃないですかね。
そう、物事考え方だと思う。しかし、だからこそ新しい未来、あり方をこういう時期だからこそ真摯に考えるべきで、1企業の存続/繁栄のみに想いを馳せるだけではあまりになさけない。でもこの会社には無理かも知れない。

さて、話をもどして、市民のための新しい思想とは?
今後、違う星なり地底なりに新しい拡大余力が見つかればともかく、現状67億の民が仮に100億になっても、市民としての最低限の生存を維持するためにはどうすべきかを真剣に考える時期にきていると思うのだが。

アメリカの新自由主義、ネオコンと呼ばれる連中がいかにハイエナかと呼ばれる事実をひとつ紹介しよう。結局大義がないことを認めたけれど、イラク国内をめちゃくちゃにした侵攻で、イラク復興支援とかいって実際にはアメリカの民間企業が営利としてそれを請け負っている事実をご存知だろうか?しかもその企業とはチェイニー(副大統領)やラムズフェルト(元国防長官)が経営に関与するハリバートンであるのだから。意味もなく破壊し、それをネタに金儲けをするのが同じ人間が裏で糸を引いている、これが新自由主義の本質である。オバカなブッシュはお飾りでしかないことは判るけど、だからイラク人に靴を投げられるのは必然であったのかも知れない。しかしそれにしても、そんなアメリカにペコペコ尻尾を振っている我が国の政府というのも情けない以上にやるせなくなる。

21世紀の市民のための思想とは?人間はこれまでいろんな思想を生み出してきたけど、それは政治屋や権力者のためのものではなく市民のものでなくてはならない。ところがそんな思想の性でどれだけ多くの市民が犠牲になったことか。同時に思想の変形でもある宗教でも同様である。本来市民の心の平安や生き方の指針となるべきもので、何故人が人を殺戮しなくてはならないのか?その意味では宗教家は大反省しなくてはならない。そもそも他者を否定しなくては存在できない宗教なんて存在意義はない。

そんな思想や宗教を越えて、世界中が熱病のように冒された過剰流動性の金融バブルを見ると人の幸せとは結局金だけだったのかと暗澹たる気持ちになる。そう、偉そうなこと言っても結局金なのかということ。しかしその実態は1年間で世界の株式市場で消えた金が30兆ドル(3000兆円)、日本のGDPで6年分ということを考えるととてつもなく大きな金だけど、生活が苦しくなったとは言え、商店のものが半分になったわけでもないし、ビルの街並が半分に減ったわけでもない。つまりはバブル、あぶく銭だったわけで、それを前提としていた世界の方が異常だったのだと思う。
原油も150ドル近くに上がったけれど今や40〜45ドルレベル、しかしそれで産油国が破産したとは誰も思っていない。一応35ドルが損益分岐点と言われているわけで、その差額がまさにバブルだったと言える。

ところが世の為政者達ときたら、彼らの打つ施策は金利を極限まで下げたり、金を市場に放出したりとまたぞろ過剰流動の方に戻そうとするものばかりだ。カンフル注射が必要なことは判るが、結局のところ人間という動物は、金を理性でコントロールできないことは今回明確に判ったわけだから、もっと違う視点での政策が必要だと思うのに、本当に視野が狭い。結局萎んだ風船に空気を入れる政策しか打てないのなら為政者としては失格だと思うがいかに。

その中で、全体像ははっきりしないけどオバマが雇用政策を全面に出していることは、ワークシェアまで意識しているかどうかまでは判らないけれど、多少の救いだ。JOBがなければ、市場を拡大する消費も生まれないわけで、単純な緊急避難的施策よりは足は長いが展望性はあると思う。

日本はどうだって?残念ながら、株主からも役員/従業員からも見捨てられているのに創業者ずらだけして社長の椅子にしがみつこことしかない総理大臣では評価以前の問題である。間接民主主義の日本ではまどろっこしいけれど、大前提として国のリーダーたる者、直近の民意を反映したものでない限りは、基本的な政策など何も打てないし、実効はあがらない。漢字より、こんな単純な理屈すら理解できない者は総理どころか政治家の資格すらないことを、その内思い知るだろうと思う。

確かに出口のない年末だけど、少なくともマンガ太郎以外の膿みは出尽くした感がある。昨日までのトップ企業が実はバブルや世襲でしか生き残れない情けない存在であることが判ったように、新しい年は真の思想、政治、企業を市民視点で再構築を始める年にしなくてはと思った。
その意味で2009年から、本当の意味での新世紀が始まると考えれば、希望の光は見えてくると思う。

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2008-11-20

晩節を汚す。ふたつの老害。

私の持論でもあるけど、権力は必ず腐敗するというのがあるけれど、およそ人という生物はどうしようもないものらしい。

元厚生官僚やそのご家族が合われた不幸に関してはお悔やみやお見舞いを申し上げるしかないけれど、それを受ける日本の社会というのは、空いた口が塞がらない状況が続いている。

確かに昨今の社会情勢の中で、厚生官僚ましてや年金制度に深く携わっていた2家族が襲われたとすれば、やれ厚生官僚を狙ったテロだと大騒ぎをするのはこの国のメディアのレベルを考えればわからないではないが、所詮、大本営発表の記者クラブが警察発表を鵜呑みにした結果でしかないと思う。

事件の全容が解明されていない時点で軽々と判断をできないのは承知の上での推理であることをお許し頂くとすると、現状の報道どおりだとするとレベルの低い日本の刑事ドラマでも、もう少しマシなシナリオを考えると思う。

仮に犯人が社会保険制度に対する憤りから犯行を実施するとすれば、当時の社保庁長官とか、マスゾエ君とかもっと判りやすいターゲットを狙うのだと思う。よほどの事情通で無い限り、今回の被害者が制度の張本人だとは判らないであろう。ましてや今現在なんら犯行宣言も出ていない。つまり厚生省関連の事情による犯行であるのは明らかであっても、年金制度そのものというより極めて個人的な恨みによる犯行と考える方がよほど理屈にあうと思うがいかに。

さらに複雑な推理をすれば、これはあくまでフィクションだけど、仮に現厚労省関係、社保庁等かなり中枢に近いところが仕組んだ計画的な犯行だと仮定すると、今の状況は極めて狙いどおりの状況と言える。

つまり、現行の社保庁を核とする国家的な詐欺行為とも言える年金制度の混乱は改善どころか掘れば掘る程粗が出てくる状況である。にも関わらずそれに関わった責任者の誰一人として責任を負ったものはいない。官僚の利益は個人で略奪しても責任は組織として明確な責任者を明らかにしないという得意技で逃げ切ろうとしていたものの、それさえも困難な状況になってきた。

ここでテロ騒動を起こして批判の矛先を変える、否鈍らせようと画策したとしたらどうだろう。こう考えると被害者は関係者でありながら、できるだけ同情を得やすい人物である方が効果的だ。被害者のお一人が"仏の山口"と呼ばれていたのも、ある面偶然では無かったのかも知れない。ましてや本人だけでなく評判のいい家族まで被害にあったとすれば、それを計算したとすれば、背筋が寒くなってくるけれど。

少なくとも2日連続での犯行だとすれば、あえて年金制度に焦点を当てさせようとする狙いがあったと思われる。殺害が目的なら続けて実施するのはあまりに危険(少なくとも犯人像の特定とかがされているかどうか、様子をうかがいのが自然と思うけれど)だろう。何より殺害方法があまりに手際が良すぎる。あきらかに義憤に燃えた素人というよりプロの殺し屋の体がすると感じるのは私だけだろうか?

少なくともすべてが袋だたきにあっていた厚生労働省/社保庁関係者が一躍被害者っぽく振る舞うことになり、単純な日本国民もそれはそれ、これはこれと判断できるほど理性的ではあるまい。私の推理どおりなら、今頃犯人というか首謀者は腹をかかえて笑っているはずである。犯行のタイミングにも、テロとすれば必然性があまりに低い。近近、さらに大きな不祥事が、国家詐欺の全容が出てくる予定だったとしたら・・。

実は昨日のニュースでインタビューを受けた厚労省の職員が
"少なくとも犯人が厚労省関係者でないことを祈りたい"と答えていた。テロという言葉とは余に対照的な発言だと気にしていたのだが・・

更に驚くべきことに続けて耳を疑う、老害発言が続いている。
ひとりは政治家、厚生族の津島氏。なんとテロの原因を政府を追求する野党やマスコミだと宣った。盗人猛々しいとはこのことか?元厚生大臣として責任を感じるどころか、”俺たちを悪く言うお前らが悪い"なんて、次期選挙で仮に当選するのなら、日本国に未来はないと思う。
発言の要旨はクリックで。

そして更に驚くべき発言が驚くべき人物から発せられた。
まずはその内容を以下にご紹介する。
トヨタ奥田氏「厚労省たたきは異常。マスコミに報復も」2008年11月12日21時7分
トヨタ自動車の奥田碩相談役は12日、首相官邸で開かれた「厚生労働行政の在り方に関する懇談会」で、テレビの厚労省に関する批判報道について、「あれだけ厚労省がたたかれるのは、ちょっと異常な話。正直言って、私はマスコミに対して報復でもしてやろうかと(思う)。スポンサー引くとか」と発言した。
同懇談会は、年金記録や薬害肝炎などの一連の不祥事を受け、福田政権時代に官邸に設置された有識者会議で、奥田氏は座長。この日は12月の中間報告に向けた論点整理をしていた。
奥田氏の発言は、厚労行政の問題点について議論された中で出た。「私も個人的なことでいうと、腹立っているんですよ」と切り出し、「新聞もそうだけど、特にテレビがですね、朝から晩まで、名前言うとまずいから言わないけど、2、3人のやつが出てきて、年金の話とか厚労省に関する問題についてわんわんやっている」と指摘し、「報復でもしてやろうか」と発言。
さらに「正直言って、ああいう番組のテレビに出さないですよ。特に大企業は。皆さんテレビを見て分かる通り、ああいう番組に出てくるスポンサーは大きな会社じゃない。いわゆる地方の中小。流れとしてはそういうのがある」と話した。
他の委員から「けなしたらスポンサーを降りるというのは言い過ぎ」と指摘されたが、奥田氏は「現実にそれは起こっている」と応じた。

いかがだろうか?余の思い上がり、時代錯誤の発言。確かにトヨタはメディアのパトロンと呼ばれ、現に金融不安による収益悪化を理由に30%(全体で1000億以上の広告宣伝費の)をカットと宣言して、キー局は軒並み、大手広告代理店も大幅な売上減少に喘いでいる。

およそ、権力者が都合の悪い情報を流すメディアを抹殺するという発想は、未開発国家の権力者の発想とまったく同レベルだ。彼には金正日やミュンマーの軍事政権を非難する資格は全くないといえる。金で情報が買えると思っているとしか思えず、逆に言えば札束でひったたけば、すべてが自分の想い通りになると思っているのだろう。裏を返せば、メディアの連中も彼の発言を助長するようなことをして来たのだと思う。財界総理、さすが下請けをたたきまくり、単なる組み立て屋にしかすぎない企業で10%近くの営業利益を上げる会社の代表者だったとも言えるが。

昔からこの会社は政治や財界活動には出しゃばらず、自分のことだけコツコツとやるということを美徳としてきた。しかし所詮は田舎者の哀しさか、その財力に目がくらんだ連中におだてられて、表舞台に立たされると、お里が出てしまったのかも知れない。正直なところ、前会長の発言に一番困惑しているのは、現首脳陣かも知れないが,否是非そうあって欲しいけど。

晩節を汚す。老害の最大の欠点は当事者には判らないことだろう。

まあ、老害以前にも、最初の選挙での第一声が"下々の皆さん"だったという、現総理の愚かさを考えると筑紫哲也さんの言葉ではないが
"この国の行方"が本当に心配になってくる。

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2008-10-21

壊し屋

人は壊し屋と呼ぶ。

しかし、本人達には自覚がない。

その確率の高さに、実は本人達が一番驚いているのだが。

とにかく、おいしくて、お値打ちで、老舗で、20年以上通った隠れた名店なのだが、

私と私の知人が訪れる店に限って店をどんどん閉めていくのだ。

当初は冗談で、この偶然をお互いの性にしてののしり合って?きたけど、

もはや単なる偶然を越えて続けて閉店が現実となると恐ろしくなってくる。

そのくせ、世間では有名だけど、その実は?なお店は何故かその限りではない

後輩なり、大事な友人達を連れて行って、彼らが驚いたり喜んだりしてくれるのを至上の喜びと感じていたのに、こうした隠れた名店がなくなっていくのをどう考えればいいのだろうか?

誰が悪いの?否、いい店だから閉店してしまうのかな?、それとも私たちが愛してやまないお店ほど、今の時代には合わなくなってしまったのか?

それでも、心の中では,知人と私でお互いを疫病神だと思っているに違いない。

以下はこれまでの墓銘碑の一例です。安らかに・・

◇喫茶ダッチ
  いらっしゃい、いらっしゃい、いらっしゃいと続けて3回唱える呪文の
  ような挨拶が懐かしい。シナモントーストのモーニングと夏場限定の
  グレープフルーツベースのサマージュース、オーレをジュニア珈琲と
  呼ぶ独特のメニュー。不似合いなほどファッショナブルなママ。
  何よりおいしい珈琲。暇な時はウィンナ珈琲用の生クリームをホイップ
  しているご主人。バブル期に地上にあって突然閉店してしまった。

うた村(まどか)
  当時は東西の芸能人が名古屋に仕事で来ると来店していた。
  名古屋のお店で一番芸能人に出会った店だった。
  名物は超高級のサーロインステーキ用の肉をスライスして
  秘伝のたまりで味付けして一気に焼くたまり焼き。
  一般にはハヤシライスが有名だけど、
  すべて注文を受けてから作る洋食メニューはどれも絶品。
  柳橋の店はまどかと名を変えて長久手で営業しているけれど、
  遠くなってしまった。
  ご主人に聞いたけど、このたまり焼きは高価だけど一番利益率
  は悪いとか。もう移って20年以上経つのかな?
  ※もちろんまどかは長久手で現在も営業中です。念のため。

とんき
  御器所にあったトンカツ屋さん。その後新栄に移転。
  甘めの味噌とボリュームたっぷりのメニューが特徴。
  こちらもバブル期に夜食やお弁当でお世話になった。
  正直、矢場とんなんて金を出してまで食べたくなくなる
  くらい美味だった。
  こちらも御器所が15年程前に新栄も5,6年前に店を閉めた。

大松分店(むら松)
  大須は万松寺前にあった天婦羅の名店。
  30年近く前に訪れた時はお爺さんがまだ元気に
  天婦羅を揚げていた。
  その後息子さんであるご主人に代が変わっても味は
  変わらなかったが、大須の再開発で一時閉店、
  栄寄り、矢場とんの裏辺りにこ綺麗なお店に
  変わってメニューも変更。
  それでも基本の味は変わらなかったけど、
  5年程してご主人が体調を崩され、しばらく休店した後、
  閉店してしまった。今から5年前のこと。

◇太平衛
  名古屋でもめずらしい牛タン専門店。
  以前は大須に近い住吉町にあった。
  その後錦のビルに移転してからも随分繁盛していた。
  お昼の定食はタン焼とブツ切りのタンを味噌煮込み
  したもの、そして澄んだテールスープに麦飯のセットで
  千円とリーズナブル。
  BSEの余波でアメリカ牛のタンが入手できず苦労されて
  いたが、ご夫婦で切り盛りするには体が動かなく
  なられて数年前に閉店した。

◇圓寿
  錦のど真ん中で夜は高級アミ焼きのお店。
  しかしお昼はとてもリーズナブルで、
  ヘルシーランチなるボリュームたっぷりの
  ランチが人気だった。
  それにも増して高級クラブを要するビル全体の
  オーナーでもあるママは、そんな夜のお仕事を
  リタイヤした品のいい昔のお嬢様達を店員として
  営業していた希有なお店だった。
  改装とのことだったけど、
  改装後は多分手が出ない高級なお店になる
  予感がするのだけれど・・

天十
  最近一番のショック。
  つい1ヶ月前に行ったばかりなのに・・
  丸の内にある天婦羅の名店。
  多分40年近く営業していたはずなのに。
  9月13日に突然閉店してしまった。
  天かすはお持ちり自由にいつも入り口
  近くに置いてあったのに。
  あっさりした味が忘れられない。
  大松分店もあっさり天婦羅で、
  名古屋のあっさり天婦羅の歴史は終わって
  しまったのかも知れない。

  合掌

 

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